往復書簡
4月18日の朝日新聞の朝刊文化面で、作家古井由吉から佐伯一麦への往復書簡を読んで、私は久しぶりに心が震える文章に出会った気がした。
この二人は10年以上前にも往復書簡を誌上で交わしており、それはこんな本になっている。この本には、どのようなことが書かれているのだろう。古井由吉の本は、まだ読んだことがない。
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佐伯一麦は、仙台在住の作家。私は雑誌の連載で、小説を一度読んだことがある。
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佐伯一麦は4日付の文化面で、「戦後の焼け跡では何が起き、どう立ち直ったのか」と問いかけた(→こちらをクリック)。そのことに、戦争と復興を見つけ続けてきた古井由吉が手紙を出したのが、18日の文章。佐伯一麦からの返信は、5月2日の文化面に掲載予定だという。
今まで私は、人の秘密を覗き見するような居心地の悪さを往復書簡の企画を目にするたびに味わってきたのだが、今回は感情移入が素直にできるし、何より語られていることが興味深い。今から5月2日の新聞が楽しみだ。
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コメント
まいどさんです…
お二人とも「言葉に軽みを含ませないような気遣い」と言うのはおかしいでしょうか?
また、佐伯さんは別の新聞紙上で、震災当日の出来事を綴られてました。
外国の友人と露天風呂で被災した顛末は、いったいどうなったのか続きを読むことなく今日に至っているので、気になって仕方ありません…(?_?)
今朝は筍起しにいきました。寒いだけで収穫無しです(ノ-o-)ノ
投稿: sada | 2011/04/26 14:48
sadaさん、おはようございます。
そうなんですか~露天風呂で被災、それはなんということでしょう。着の身着のままで逃げる、という話は聞いたことがあるけど、着ていたものがなかったら、あらまあ。。。
>筍
お~忘れていました。
この春まだ食卓に出しておりません。収穫が今度はありますように。
私は買ってきたもので、炊き込みご飯にしたいと思いました。
いつもコメントありがとうございます。よい連休を。
投稿: ののか | 2011/04/27 06:40