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2011年5月

2011/05/31

虹を見た

今日は娘の運動会が、土曜日以来延期になっていたのが、ついに開催された。

私は職場にお願いして、午後半休をいただき、後半だけ観戦した。校庭の自分の椅子に腰掛けて応援していた娘をやっと見つけたとき、娘が空を指すのでなんだろうと思ったら、なんと虹が出ていた。雨も降ってないのに、どうして虹が出ていたのか本当に不思議だけど、久し振りの虹に、これからの希望を感じることができて嬉しくなった。

娘は小学校最後の徒競走で、惜しくも2位。でも、そのあと組み体操など練習の成果を十分に見せてくれたので、私は少しでも応援できてよかったなぁと思った。

今朝の娘は本当は、給食ではなくて私のお弁当を一緒に食べたかったらしく、昨日から雨降り坊主を窓辺に吊るしてたけど、雨は降らず。日差しのある一日になってちょっと残念がっていた。そんなところがまだ可愛い、私の宝の娘なのでありました。←親ばかです。

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2011/05/30

さよなら。いつかわかること

映画好きの友人が、いいよ、と薦めてくれたので、ハンカチ用意して見ようと思う。

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GLORY~再会~

昨日は、5月最後の日曜日。私はいつものように近くの教会の礼拝に出席し、昼間には身内に頼まれて、都内の物件を見て歩いた。いくつか条件を提示して不動産屋に物件を紹介してもらい部屋を見せてもらった中で、一番私と身内が気に入ったのは、少し古いが風通しのよいマンションの部屋だった。私はそこの窓から20年ぶりに、気にかかっていたビルを遠くに発見して驚いた。ずっと昔に電車の中からぼんやりと眺めたそのビルの看板を見て、私は物思いにふけったことがあったのだ。そのことは過去に記事にしたこともあるのだけれど(→2010年5/3の記事)、以来そのビルを目にしないので思い違いだったかな?と考えたりもしていた。建物はずっとそこにあったのだが、私の視界に入っていても、見分けられないだけだったようである。

昨日の私は、嫌なことをできれば想い出したくない一日だった。その日に再び「GLORY」という言葉に出会ったことは、なんだかできすぎるぐらいいいタイミングでびっくり。「これからは前を向いて歩きなさい」「私はあなたと共にいる」と神様に言われたような感じがして、大変勇気づけられた。人生って本当に不思議だ。

********

夜には私の卒業した学園で校長をなさっていた恩師を囲む会があった。先生は今ではカンボジアで現地の子どもたちの支援をご夫婦でなさっているのだけれど、一時帰国中なのだ。その活動を支援をしている人は各地にいるが、昨夜は特に学園の卒業生とその周りの人々で、卒業生のお宅にあるスペースで美味しいお料理をいただきながら、最近の先生の活動の様子を教えていただいた。私は目立たない生徒だったし、大抵は裕福な卒業生に比べたら正反対の暮らしをしているから参加するには気後れがあったが、会の取りまとめをしてくれた同期が私のことを思い出し声をかけてくれた。となると私は、どうしても先生にお目にかかりたくて出かけてしまった。

すると、恩師を囲む卒業生たちは年齢の差こそあれ、先生を通じて繋がった人の輪であるから、会のはじめから終わりまで笑いあり脱線もあったけれども和やか、大変ムードがよかった。だから最近少しくたびれている私には、日常を離れたご褒美のような時間に感じられ、とてもその輪に入れたことに感謝した。……先生は、若かった私の中の信仰心を育ててくださった大恩人であり、今も大変豊かな心の持ち主だ。日本での名誉ある仕事に区切りをつけて、人生の締めくくりの仕事として、カンボジアの子どもたちの友達になるために日本を離れた方だ。そのお働きには頭が下がるし、とても真似できないと思うけど、遠く離れてそして微力でも、また少しずつ支援を続けられたらいいと思った夜だった。

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2011/05/28

往復書簡・佐伯一麦→古井由吉(5/23)

朝日新聞の文化欄に書簡が載るようになって、これで4回目。次回は6月20日というので、少し間をおくようです。

仙台に住んでいる作家の佐伯一麦さんは、被災して2ヶ月以上が過ぎても、廃墟と日常の二重写しの現実に、日々たじろいでいると言います。

自分の場合は身内を失わなかったけれど、目の前で津波に身内を流された方々に、言葉が戻る日は来るのだろうかと考えたとき、佐伯さんは戦後はどうだったのかと思いが飛びます。66年前の敗戦のあと、戦災で身内を失った人に言葉は戻ったのだろうか、もしかしたら未だに言葉は快復していないのではないだろうか、と述べています。

***********

被災地より少し離れた場所に住んでいる自分は、まだ十代の前半であるこどものために、少しでも安全な食材をもとめたり、上の子の学校行事のために心をくだく毎日を送っています。震災以来神経はなかなか休まらないので、カウンセラーに話を聞いていただいて、心の整理をしています。ありがたいことだと思います。

また、子どもアート療法士の仲間と避難所を訪れ、子どもたちの心のケアを継続的に行っています。気にかかっていた子の笑顔がこの間見られたことが、最近では一番嬉しいニュースでした。自分にできることは多くはないけど、特技を活かすことで喜んでいただけるなら、少しでもお役に立ちたいと思います。大好きな料理を工夫して作り、家族が喜んでくれるのも嬉しいです。ささやかな幸せを、これからは大事にしたいと思う今日この頃です。

そういえば、懐かしい人と会って昔話を先日したのですが、それがとっても楽しかったです。何でもかんでも我慢せず、たまにはこういうのもいいなと思いました。……この往復書簡のお話をしたら、お目にかかった恩師は「古井さんって方、私幼稚園がご一緒だったのよ。」と教えてくださりびっくり。人の縁って面白いなぁと思いました。……明日はまた別の恩師を囲んで、夕刻にお茶の会に参加予定。少し私には場違いで贅沢かなと思いましたが、年上の方にお目にかかるチャンスを先伸ばしにしてはいけないと考えて、参加を決めました。懐かしいお話を明日はできるといいなと思います。

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魔法の卵焼き

私の母は、料理が好きではない。どうしても食べたいものは作るし、それはとっても美味しいけれど、気が乗らない料理は今は殆どしない。

私の母は、手先が大変器用なうえ、芸術的なセンスがある。私が小さい頃は、子だくさんで家事が大変だろうに、近所の方に和裁や造花やいろんなことを習っていたし、ワンピースも縫ってくれたりした。今では孫のための繕いものだの裾上げなどは、ちょちょいのちょいで上手に仕上げてくれるので、私は感心して母のことを「魔法の手」と呼んだりしているくらいだ。

そんな母の芸術的センスは誰にも真似できないもので、俳句でも墨絵でも習字でも、手本なんかよりずっといいものを創り上げてしまう。その才能を私は受け継ぎたかったと思う。

***********************

そんな母が私が中学や高校の時分作ってくれた弁当は、あまり見た目の良いものではなかった。白いご飯には必ず海苔がはさんであり、青菜と肉類とだし巻き卵が入っていた。美味しいけど毎日同じようなものなので、当時ありがたいと感じたことはなかった。しかし今自分が子どものために弁当づくりしていると、特に母のだし巻き卵は上手だったなぁと思うし、栄養のバランスもとれていたのだなと気づく。というわけで、だし巻き卵をこの頃は真似して作ってみるが、なかなか同じようにはいかないからつい作るのをあきらめていた。

しかし弁当を上手につくる知り合いのブログを見ていたら、またまたやる気がわいてきたので、昨日は海苔を間に巻いた卵焼きに挑戦してみた。ついでに工夫して、卵液にカワエビを入れて、出来上がって冷ましてから弁当に詰めた。朝食のとき、その残りを食べてみたら、結構うまくできていたような気がした。もちろんまだまだ母には及ばないのだが。

夕方学校から帰った息子に、卵焼きの感想を聞いた。

「あぁ、なんだかカッパエビセンの味がしてまぁまぁだったよ。」

だそうだ。

「エビが入ってたのよ。」

と説明したら、初めてカワエビ入りだと気付いたようだ。まぁ褒められたのかなんだかよくわからないが、反応は悪くなかった。せいぜいこれからも修行して、楽しい弁当作りは続けようと思う。

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2011/05/27

紫陽花のつぼみ

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朝起きたら、玄関のそとにナメクジが伸びていた。もうジメジメした季節に突入してしまったんだなぁと少し憂鬱になったが、目をあげるとこの美しい黄緑色の紫陽花の蕾たちが!もうすぐ紫陽花の季節だと思うと嬉しくなった。

庭の様子は、こんな感じ。

Img_0887

丸くこんもりしている中央右の梅に鳩が巣を作った。足元の池が問題だ。

それから、紫陽花で思い出して食器棚を探したら出てきたのが、この湯呑み。いつかあじさいの季節に飾ろうと思って、大昔にバザーで買ったもの。一応有田焼。今年こそ、と思う。とっても綺麗だと思っていたけど、出してみると感激が少ない。感動が長続きしないのが私の特徴。

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それから今朝いいなと思ったいろは、紫陽花のつぼみの黄緑の外に、この毛糸の色。なんとなく紫陽花の色に、感覚が全部繋がっていく今日の私なのだった。

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2011/05/26

小さいけど命

一雨ごとに、庭の緑が深くなっていく季節である。ヤマボウシの花が咲いて、梅の樹は青い葉をどんどん茂らせていく。

今朝少し早起きをして庭を眺め、讃美歌の30番を口ずさんだ。嫌なことが昨日あって、まだ気分は少し暗かったのだけど、自然に癒された感じ。

やがて庭を歩いてた母が通りすがりに、梅の樹に鳩が巣を作って、卵を温めていると教えてくれた。驚かさないように見にいくと、よく繁った葉の影で、鳩が巣で卵を温めていた。カラスや猫もよくやってくる庭なので、無事に雛が孵り、育って巣立ちできるといいなと思った。

思い出したのは、この絵本。

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季節はまもなく梅雨である。週末の子どもの運動会は、予定通り開催とはいかなさそうで残念だなぁ。

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防災頭巾

3/11の東日本大震災以来、小学生の娘は登下校の際、学校の指示通り防災頭巾を持っているのだが、昨日の朝でかけようとしたら見当たらない。

「持って帰ってきたの?」

「うん。」

「じゃぁ、どうしてないの?」

「わかんない。」

そういわれても、お母さんだってわからないよ。前の日帰ってきた時間、ちょうど留守だったからね~。

(どこにあるのかしらね~防災頭巾?)

と私は一日気になりながら仕事をして、家に帰ると、玄関に防災頭巾が置いてあった。

「どこにあったの?」

と娘に尋ねると、学校の帰りにいつも友達と寄り道する公園のベンチで見つけたとのこと。

防災頭巾は娘が置き忘れたまま翌日の午後まで、そこで娘に見つけてもらうの待っていたんだそうな。

見つかって良かったと思うし、防災頭巾がないときにまた大地震が起こらなくてよかったと、お母さんは思いました。

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2011/05/24

♪悲しいほどお天気

これはユーミンの曲のタイトルです。ひとりひとり未来はどんな風になるのかなぁって思いながら暮らしている女子学生たちの心境を、上手に表現した歌だと思います。

  ♪ 悲しいほどお天気

人間は長いこと生きてくると、その昔自分がどんなことを考えていたか忘れてしまうことがよくあると思います。今味わっていることのほうが重要で、記憶が上書き保存されてしまうような感じとでもいいましょうか。しかし心によぎった様々な思いは、時には甘く時には冷たく、心の奥の引き出しにしまわれていくようです。でも以前と同じ光景に出会ったとき、ふと引き出しからその想いが溢れてくるような瞬間を、誰しも味わった事があるでしょう。

私は思い当たる瞬間が多いようです。それはどうといったことのない記憶です。例えば昼寝しているときに、遠くから小学校のチャイムの音が風にのって聞こえてきたときとか、人気のない道をバイクが通り過ぎていく音を聞いたときだとか。道端のオレンジ色のケシの花が朝は咲いたばかりだったのに夕方通りがかるともう散っていたりとか、燃えるような夕陽が川面を照らしているのを見たときとか。特に思い出の歌を聴いたときなど。その頃の自分の状況がはっきり思い出され、考えていた事が甦ります。そんなとき私は、いろいろな経験の積み重ねのうえに、今の自分があるのだなと感じます。

***************

人間は悲しいほどたくましくしなやかな生き物です。母親はその中でも特別、強い力で子どもを守る本能を持っています。私はこのご家族が味わった患難と比べたら程遠いかもしれないですが、同じような想いを抱いて子育てをしてきました。ですから、感極まってしまって、うまくこの本の内容を紹介できないのですが、読み終わって感じたのは今日の文章のとおりです。私は本を書き上げた夏野さんが、これから階段をまたひとつもふたつも上って、晴れやかな青空のもと、ひまわりの前で笑っている姿を想像します。私たち母親には、子どもたちが自分の手を離れていったら、残っているのは自分の前に続いている道しかありません。私はそのことを心に深く刻んで、これからの毎日を過ごしていきたいと思いました。

お月さん、とんでるね―点頭てんかんの娘と共に生きて (銀鈴叢書ライフデザイン・シリーズ)
お月さん、とんでるね―点頭てんかんの娘と共に生きて (銀鈴叢書ライフデザイン・シリーズ) 夏野 いづみ

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2011/05/23

スイレン

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昨日母が、「今年は一つだけだけど咲いたわ。」と、池にスイレンが咲いたことを教えてくれました。

小さな小さな池には、メダカがいて、カラスやヒヨドリの水浴び場になってるのですが、この季節にはこの花が、私たち家族を慰めてくれます。水に浮かんで綺麗。白と黄色、グリーンの色合いが美しいと思います。

そういえば昨日、温水プールに娘と一緒に行きました。指導員をしている友人が、娘のコーチをしてくださるのを見学室から眺めながら、娘の溢れるような笑顔に私は心が救われました。娘も水の中で、心も身体も開放されたように見えました。コーチしてくれた友に感謝です。

友とは、子どもアート療法士の講座で知り合いました。夏休みになったら一緒に被災地にボランティアに行こうと約束をしました。実現できたら良いだろうな。

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2011/05/22

慰めのハートの輪

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なんでも、数日前に、このハートの話を被災地でNHKのラジオを聞いていた知人が耳にしたそうです。クリスチャンの方が、話をされていたとか。知人には私から個人的に「慰めのハート」をお送りしてあったので、「あ~この話だったんだな」とわかったそうです。

私たちの教会の女性会で声を周りにかけあって、今この「慰めのハート」を作って三陸に送っています。クリスチャンでない方も、協力してくださっています。何かを失ってしまって心が悲しみでいっぱいになっている方の元に届くようにと、ポケットに入る大きさの柔らかいハートを作ります。個人的に手づくりしたものを差し上げてもいいでしょうし、宗教に関係のあることではありませんので、関心をもたれた方はぜひ、試してみてください。

セルフセラピーにもなると思います。ふわふわの優しいハート、私は最近針の穴に1回では糸が通らなくなってきていて苦戦するのですが(!)、ちくちくと針を進めています。

【追記・1】NHK教育テレビで今朝5時から、「心の時代~宗教・人生」で、「シリーズ・私にとっての3.11」として、岩手県大船渡市の医師・山浦玄嗣さんの「ようがす・引ぎ受げだ」という話をきけたそうです。「絶望は絶望に終わらない」。私は録画したのでこれからですが、再放送もあるそうです。

【追記・2】

今日は優しい色が集まりました(2011.5.22)。

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2011/05/21

さくらんぼ

長女を出産した6月、福島県の友人が美味しい佐藤錦をたくさん送ってくれました。宝石のようなそのさくらんぼを食べながら、ようやく生まれた赤ちゃんを私は一生懸命育てました。あれからもう12年。私は未だに、あのときの感動と感謝の気持ちを忘れていません。 

昨日アトリエで一緒だった娘と同い年の女の子は、丁寧に果物の絵に彩色していました。いろいろある中で、最初に果物を選んで丁寧に水彩絵の具で色付けしていたので、「果物好きなの?」と尋ねると、彼女は少しだけにっこりしました。

「福島のさくらんぼ、私大好きよ。」と声をかけると、またまたその子がにっこり。でも私は、それ以上言葉をかけることができませんでした。

*************

今日私の家に届いた本はこちら。米スリーマイル島の事故のあと、柳澤桂子が書いた本です。

いのちと放射能 (ちくま文庫)
いのちと放射能 (ちくま文庫) 柳澤 桂子

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**************

さくらんぼが出てくる歌で私が好きなのは、ユーミンのこの歌。

     ♪夕闇をひとり

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2011/05/20

往復書簡の続き~モノトーンの世界~

朝日新聞、5/16(月)の文化欄に、古井由吉→佐伯一麦への往復書簡が、また掲載されていた。私はこのたび、手紙が掲載されるたび興味深く読んでいる(…4/245/13 の記事参照)。

古井由吉の文章は、私の心にずしんと届く。東日本大震災で大変な被害を受けた仙台に住んでいる佐伯一麦のもとへ、この回は古井由吉が手紙の返事を書いている。被災地ではすでに、戦後の焼け跡の日本のように日常は始まっているようだけれども、あの津波の難から逃れ生き残った人たちの中には、まだ平静な暮らしは始まっていないし、様々な思いが今になってあふれかえっているようなところもあると。

私は大昔、ある勉強会で、なかなか出席した人々から発言がなくていらいらしたことがあった。その時指導していた教師が苛立つ私に、沈黙もひとつの意思表示なんだよ、と教えてくださった。

古井由吉の「沈黙こそ、言葉の兆すところです」という締めくくりの言葉は、私の遠い昔の体験を思い起こさせてくれた。さて、佐伯一麦からの返信は、23日だという。

***********

こちらは水玉模様~なんだかよく似ていると思いません?~鮮やかな色は、モノトーンの世界に希望を見せてくれるような気がします。

Img_0861【手ぬぐいと婦人之友6月号】

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2011/05/19

♪Talking to the moon

私が今一番気に入っている曲はこちら。

♪Talking to the moon / Bruno Mars

今日は家で母に頼まれたことをいくつかこなし、夕方塾弁当を作ってから役所や息子の服の買出しなどの用事があって、車で出かけた。車の中で、ずっとこの曲を聴いた。疲れた心も何もかも癒されて、本当にいい気持ち。窓を開ければ、初夏の風が入ってくる。色々な心配ごとがあるけれど、しばしひとりで車を運転するのも、たまにはいいと思った。

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夜には、昨日に続いてまたランニング。いいペースで走っていた頃と同じ感覚で、たんたんと40分。調子が戻ったように、いい汗をかけてよかった (→ぼちぼちいこか!) 

走り終わって家に着く頃空を見上げると、ぼんやりと丸い月が浮かんでいた。なんとなく♪あの日にかえりたい、というユーミンの曲のタイトルが頭に浮かんだ。

                                      (おわり)

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2011/05/18

新製品かな?

先日松屋で見かけたのは、私の持っている圧力鍋の新製品みたい。なんて素敵なのよ~。でも重いのは変わらないみたい。きっと性能がもっといいのだろうなぁ、と想像した。ちょっと悔しい。

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次に伊東屋で見かけたのは、こちらはパイロットのゲルマーカーの違う感じのもの。デザインがすてき。

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うちにあるゲルマーカー(↓)は使い心地がとってもいい。心が溶けていくようで、小さい子にも癒されたい大人にもおすすめ。手が汚れない。無くなったら中身を交換するだけ。使い心地のよいクレヨンです!折れません!

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私は今日は超寝不足のまま、忙しく職場まで歩き。階段も何度も上り下り。昨日からプーアール茶を飲んでいる。体脂肪が減るのは嬉しい。日中懐かしい人がオコサンつれて職場に来て下さり、私は嬉しさのあまり元気回復。大変知的な方々なので、刺激を受けるし有難かった。

ということで、今夜は疲労回復キャベツカレーライス。「大変上手にできました!」その後30分だけ走った。いい気持ち。ではおやすみなさい。

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忘れられない花の色

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この間の日曜日、講壇に飾られた花があまりに美しいので、カメラで写真を撮りました。トルコキキョウの色が珍しく、印象に残りました。慰められました。

***********

今日は解決しない心配事はそのまま持ち越し、それからもやもやして確認したいことは、仲間と連絡を取り合い、解決の方向が見えてきたかな?というところ。

仕事の帰り、思いがけず早くから降り始めた雨に雷。ちょっと疲れてぼうっとしていたけど、よしっとちゃっちゃと夕飯づくり。メニューは鮭のエメラルドソースと、ひじきと切干大根の煮物と、じゃがいもの味噌汁とごはん。今日は玄米を炊く元気なし。

ちょっと頭が興奮して疲れたのか、寝付けずに、只今の時刻は午前1時になろうというところ。明日も仕事なのに、しっかりしなくちゃ。美容にもよくありません。もう若くはないのだから、夜更かしはしちゃダメね。明日は逆立ちでもするか。

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でもひとつ、良い情報がありました。見逃したと思っていた番組の再放送が決まったそうです。

NHK ETV特集 ネットワークでつくる福島放射能汚染地図 福島原発事故から2ヶ月

5/20(金) 夜中です(→たぶん5/19の夜遅くだな)。

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2011/05/16

平気

昨日は、なんとなく自分の最近の気分を表す「いやな感じ」というタイトルの記事を書いた。その関係で、今日は教育委員会のそれぞれの担当部門に質問の電話をしてみたりした。

けれども返事は大体想像のつくようなもので、「母親としては子どもの健康や安全のことが不安なんです。」という意見を伝えるぐらいのことにしかならなかった。でも、他にもたくさんの保護者から、同じような問合せや要望の電話がきていることがわかった。

しかしどうも、気持ちが浮ついて落ち着かないので、昔からの友達に電話して、一体これから日本はどうなるんだろうねぇなんてことを話しあったりして、少しだけ落ち着いたかな~というところ。

それで思うに、つくづく自分は、「平気」とか「何があっても大丈夫」とかいうふうに、ど~んとかまえてものを考えることができない人間なんだなぁとわかった。

                                          (おわり)

【おまけ】

今日の息子の塾弁当…海苔弁当ゆかりふりかけ、蒸し鶏のぽん酢ごま和え、ブロッコリーのおかか和え、ふかした薩摩芋

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2011/05/15

いやな感じ

私は今、なんともいえない いやな感じ を胸に抱いている。あちこちでつぶやいているけど、どの人も、そうね~わかるけどね~という反応。

何について いやな感じ を抱いているかというと、子どもたちの今後の学校での予定のことで不安があるのである。

小学校の修学旅行が、私が数十年前に行ったのと同じ歴史ある場所に行き先が決まっているのだが、変更の予定はないという。なんで今住んでいるところより、原発で放射能の値が高いところに今行かなくてはいけないのか、私には理由がわからない。十代の子どもなのに。

それから小学校の運動会が例年通り今月末に行われるが、砂埃の舞う校庭で練習をたくさん重ねて、どうして当日まで泥だらけになって運動会のために準備するんだろう。なんでそのことに説明ひとつないんだろう。

給食にだされる食べ物の材料に、どのくらい気をつけているのか、本当はよくわからない。牛乳は大丈夫なのか、私にはよくわからない。

なんだか いやな感じ である。もちろん、神経質になりすぎるのはよくないと思う。日常を早く取り戻すのも大事だと思う。風評被害に苦しむ観光地や農家を、ことさら苦しめる必要がないこともわかる。だけど、これからの日本を担う十代や、十代にもならない子どもたちに対しては、政府も自治体も教育委員会も、大いに責任をもって対処してほしいと私は思う。誰もこれから先のことはわからないけど、福島第一原発の1~3号機が全部メルトダウンしていたと、今頃東京電力が認めたらしいじゃないの。さて私は、これからどうしたらいいのかな。この いやな感じ を抱いたまま、みんなと同じように子どもをすべての行事に参加させることになるんだろうか。にしても、本当に大丈夫なの?と私は不安を募らせる。

そういえばその昔、卒業論文を書くときに、通っていた神田の古本屋さんのすすめでまず読んだ本がこれだった。私にはちょっとわからない話もあったけど、時代の雰囲気っていうのかな、それを上手にタイトルにした本だと思った記憶がある。

   高見順の 『いやな感じ』

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2011/05/14

♪おつかいありさん

今朝の我が家は大騒ぎ。おっちょこちょいの蟻たちが、家の中に入ってきた。

私は今朝気持ちよく目覚め、爽やかな五月の風がそよぐ庭を眺めながら、さてコーヒーでも飲もうと準備していた。そこへ起きてきた娘が、家に侵入しているたくさんの蟻たちを発見。お~この蟻たちは、食べ物を求めて家に入ってきたのだろうか。小さな虫は苦手な娘が、いちいち怖がるので、私は掃除機を大型小型と2台持ってきた。

そして、蟻を見つけて掃除機で吸っても吸っても、物陰からどんどん湧いてくる。際限がないので、しまい忘れていたホットカーペットカバーは洗濯機へ、その他もどんどん床の上を片付けた。

最後に庭から侵入経路になりそうな網戸の隙間に、蟻退治の罠をしかけ、ようやく落ち着いてからふと気づいた。机の上の食べかけのクッキーは大丈夫?あらら、なんと無事。蟻たちは、このクッキーになんで気付かなかったのだろう?

************

そこで私の頭に思い浮かんだ絵本。私が小さい夏の日に、庭でありの行列を見たことを思い出して。

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♪透明人間

今日ボランティアでうかがった場所で、透明人間の絵を描く人に出会って、少なからず私は衝撃を受けた。透明人間って、一体どういう心理のときに描かれるのだろうと。。。

自分が透明人間というものを知ったのは、兄が読んでいた鉄腕アトムのあとがき(科学的な読み物がいつもついていた)だった。そこに書いてあったことは、本当は透明人間はありえないというものだった。他人の目からは見えない体で、透明人間がいろいろな悪戯をしたりするストーリーはなぜ有り得ないかというと、人間の目の構造からして、光が入ってきてそれをはね返すものがない(透明)だと透明人間は目が見えないことになるから、自由自在にイタズラをすることはないしストーリーも成り立たないとのこと。…それから、昔話の彦一ばなしも、透明人間みたいなものだったよなぁ。ピンクレディの歌にも、あったあった、♪透明人間 っていうのが。今思い出した。

でもそういうストーリーや歌がなぜ好まれてきたのかというと、現実離れしているからだろう。叶えられない願望を、そんな歌や話にして人間は楽しんできたのだと思う。

だけど今日出会った透明人間は、本当はいるのにいない家族を表しているような気がした。来週続きの色を塗ると話していたけど、来週はもうそれには取り組まないかもしれない。今日それを描きたかったのだ、と思う。意味はなんでもいい。興味はあるけど、わからなくてもいい。とにかくなんでもいい。気持ちを発散して何か表現して、少しでも心が自由になるのなら、それでいい。

何れにしても、心はうつろい変わっていくものである。その人のおかれた環境も、少しずつ変わるし、周りの人の状況も、少しずつ変化するだろう。本当なら鯉のぼりが泳ぐ青い故郷の空を、その人は見たかったに違いないと思うと、心が痛む。

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2011/05/12

『金の頭脳』 『金の仕事』 (羽仁もと子)

私は落ちこぼれの母親ですが、ずっとこの雑誌の読者です。

   『婦人之友』

これは日本で初の女性ジャーナリストになった羽仁もと子(青森県八戸出身)が、夫・吉一とともに1903年に創刊した雑誌です。私は読者の会である「友の会」に、長男が小さい頃は所属していました。今でも会員だった方々と住む場所は離れても交流があります。味噌作りはここで教わりました。その方々は一番私が苦しいときに支えてくれた、人生の恩人です。

羽仁もと子は熱心なクリスチャンだったので、友の会の例会ではまず讃美歌が歌われますが、会員はクリスチャンとは限りません。家にお仏壇がある仏教の方のほうが、年配の方などは多いです。でも読者は、キリスト教の影響が濃い羽仁もと子の著作を、今でも熱心に読んで人生の道しるべにし、勉強会では合理的な家事や家計簿の付け方、育児の知識などを学んでいます。そしてこの月刊『婦人之友』には、羽仁もと子が亡くなって50年以上たった今でも、毎月羽仁もと子の文章を載せていて、私のような落ちこぼれでも、目を通すたびにハッとさせられたり反省させられたりするのです。

中でも私が好きな文章がこの4月号に取り上げられていたので、一部を転載したいと思います。

***********

『金の頭脳』 『金の仕事』   羽仁もと子

 『金の頭脳』で『金の仕事』をしたい。私は毎日そう願っています。一日のうちで、ほんとうに金のようなよい頭脳(あたま)で、金のような労作を生み出す時間は少ないものです。雑物の刺激のためにつかれて来ると、私たちの頭脳(あたま)は銀になり鉛になります。

(中略)

私たちの朝持っている『金の頭脳(あたま)』が疲れて来たら、『金の仕事』はやめましょう。銀の頭脳(あたま)になっていて、愚痴な気持ちで金の仕事をしようとしていることがよくあります。頭脳(あたま)が銀になったら、気を換えて銀の仕事に移りましょう。銀の頭脳(あたま)で銀の仕事をしていると、その出来栄えが金になるのは不思議な事実です。錫になったら気を換えて、無心で出来る仕事をしましょう。それが私たちの楽天地であり、その仕事がまた金になるのが不思議です。錫の頭脳(あたま)が鉛になったら、気を換えて、すぐに寝ることにしましょう。何も知らずに眠っているうちに、鉛の頭脳(あたま)が金になります。

 一年のうちにあんまり多くの仕事がのこるなら、一日のうちにも一と月のうちにもそうならば、それは必ずそのひとに多すぎる責任なのでしょう。どうしても出来ないはずの仕事を、本気で取り捨てることはまた、私たちの一つの『金の仕事』です。

 私たち各々に多くの『金の仕事』があります。そうしてすべてわれわれに普遍にして最大なる『金の仕事』は祈りです。

  (著作集「思想しつつ生活しつつ・下」より抜粋 1928年12月)

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今疲れている方があったら、できることならすぐに眠って、明日の朝をスッキリ迎えて下さいね。

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2011/05/11

があこちゃん、いらっしゃい

Img_0827

うちに家族がまた増えました。「があこ」と申します。どうぞよろしく。があこの今までいたお店はこちら。我が家は石鹸やご進物はこのお店と決めています。

Img_0828

があこには家族がいました。名前はまだありません。子どもたちとこれから考えます。

があこはお風呂掃除用のスポンジなので、早速お風呂場へ。黄色は息子が好きな色。目立ちますし元気が出る色ですので、風呂場が明るくなりました。ついでに我が家で一番最後に風呂に入る息子の気が向いたとき、掃除を頼みたいというのもちょっとあったりして!

があこという名前は、息子が好きだったこの絵本からいただきました。

たろうのおでかけ(こどものとも絵本)
たろうのおでかけ(こどものとも絵本) 村山 桂子 堀内 誠一

福音館書店 1966-07-01
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それから、これが昨日我が家に届いたCD。娘が楽譜で弾くだけではイメージが湧かない曲もあるというので、10日間だけ、楽譜と同じ曲が収録されている「ENCORE」頼んでみたのです。

ENCORE
ENCORE 久石譲

ポリドール 2002-03-06
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いい曲がいっぱい。知らないものも中にはありますが、レベルが高いので、聴いていると心が癒されます。

娘は少し元気が出たのか、昨日は学校に行きました。頭の痛いのも治ったそうです。家に帰ってからは、早速♪Summer(久石譲作曲)を弾けるようになって嬉しそう。悩みごとは色々ありそうですけど、彼女や私に必要な助けを、早速神様は送ってくださいました。夏の体育の授業の前に、クラスメイトにはわからないうちに少し泳げるようになっていたい娘に、チャンスが訪れたのです。実は私には優しい素敵なスィミング指導員をしているお友達がいるのですが、娘のために個人レッスンを申し出てくださったのです。本当に有り難いことです。

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それから我が家のニュースとして、昨日届いた本のご紹介。アマゾンに頼んだのに、ひと月近くかかりました。待ちに待った到着。しかし活字に飢えていた母に早速持っていかれてしまいました。最初に私が読みたかったのに。お母さん、読み終わったら、次は私にまわしてくださいね。

お月さん、とんでるね―点頭てんかんの娘と共に生きて (銀鈴叢書ライフデザイン・シリーズ)
お月さん、とんでるね―点頭てんかんの娘と共に生きて (銀鈴叢書ライフデザイン・シリーズ) 夏野 いづみ

銀の鈴社 2011-04
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2011/05/09

ブルーベリーホットケーキ

昨日教会の礼拝が終わり午後の会に出ていたら、急用が出来たので帰宅しました。すると娘が台所で何かしています。立入禁止と言われてしまい、なんだろうと思いつつ、居間にゆき、メールを出したり受けたりしていました。まず私の携帯に電話してきた相手が動揺しているので、私は困っていました。

ため息をついていると、背後に気配を感じ振り向くと、娘がにこにこして丁寧に焼いたホットケーキ(三段重ねでした)と飲み物を載せたお盆を持って立っています。メイプルシロップをかけながら食べて欲しいと言われ、私は緊張していた心がバターのように溶けていくのを感じました。お~、なんて優しい娘でしょう。それは母の日のプレゼントなのでした。早速食いしん坊でブルーベリーが大好きな私は、娘と半分こにしてホットケーキをいただきました。その美味しさといったら、この絵本たちに出てくるケーキにたぶん引けをとらないものでした。

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん) わかやま けん

こぐま社 1972-10
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ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

なかがわ りえこ おおむら ゆりこ

福音館書店 1967-01-20
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ハプニングというのは、息子が外出先で行方不明になったということ。でもちゃんと見つかりました。もう子どもじゃないんだから、見失ったほうがあたふたしてどうすんの?というのは、私の感想。これは私が何度も同じ経験した結果、到達した境地なんで、初めてはぐれた父親がびっくりしても当然なんですけども。大人なんだから、高校生の息子のこともう少し信用してほしいと思いました。…あとからわかったことですが、携帯電話が嫌いで持っていない息子は、連れを見失っても動じないで、何の連絡もしないで、時間をかけてじっくり展覧会を見たそうです。展示が大変興味深かったとのこと。

結局同じ建物にいるわけですから2時間後には巡り合えたようで、よかったじゃんと私は思いました。息子には、混雑した場所で連れとはぐれたら普通は相手が心配するから、はぐれたときはここに来ることにしよう、と場所を決めたりしたほうがいいよ、とアドバイス。ついでに公衆電話を見つけて、相手の携帯に電話したらよかったよ、と話すも、これはなかなか受けて入れてもらえませんでした。連絡先をメモするのが嫌というので、覚えさせました。これでこの次同じことが起きても大丈夫かなと思います。相手が私でも、できればそうしてほしいのですが、どうでしょうか?展覧会はこちら(↓)でした。

   東京国立博物館平成館  写楽展

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夜になって娘の悩みごとを聞かされ、ちょっと動揺した私です。昼間にはニコニコ私のために素敵なケーキを焼いてくれたのに、乙女ごころは複雑でストレスいっぱいだったと分かりました。様子が少し変なのはわかっていたので、一番の気がかりなことを話してくれてよかった、と考えました。

簡単に解決する問題ではなさそうなので「無理しないで休みなさい」と声をかけたら、ようやく安心した様子。結局就寝が遅くなったので、今日は学校を休ませてもらい、のんびりさせようと思います。学校には事情を話して、ちょっと相談に私が行けばいいことです。先生方は専門家なわけですから、連絡をとりつつ、一緒に問題解決できるように動いていただけると信じましょう。

娘にはまずは今日一日、花盛りの美しい庭の花を眺めながら、家の中で柔らかいハートを手作りしたり、ピアノを弾いたり絵を描いたり、安心して過ごしてもらえればいいと思います。

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2011/05/08

母の日を前に

Img_0766

おとといおこづかいで、息子が立派な椎茸と牛乳と長芋(2袋)買ってきました。重かったそうです。遠くの学校に通ってるんですけど、そこの道の駅で購入したとのこと。

自分で料理するつもりはないようなので、私が椎茸は網焼きにして醤油をかけ、夕飯にいただきました。とても美味しかったです。長芋は千切りにして、黒酢でつくった甘酢をかけおかかをまぶしていただきました。弁当にすっぱい梅干をいれたので避けたのですが、やっぱり梅干のほうが味付けはよかったようです。まだ長いお芋が残ってますので、今夜は梅干味にしてみましょう。

今日は母の日。娘は何かしてくれるようであります。息子は遊びに行ってしまったので、きっとこのお土産で、母の日をしてくれたことになったんでしょう。

牛乳は、みんなで少しずつありがたがっていただきました。濃厚で美味しかったので、残りは息子のお腹に入るでしょう。

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2011/05/07

心を癒してくれるもの

そういえば先日、文房具の老舗である銀座の伊東屋に娘と立ち寄ったのであるが、彼女の欲しかったものは漫画を描くときのGペン。なんだか以来、家で絵ばかり描いている。私は色鉛筆のコーナーで、色があまりにも綺麗なのでうっとりしてしまった。他にも、デザイン豊富な文房具の世界に魅せられた。好きなものに触れるのは、心に良いと思った。

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さて今日私は、娘と二人でアトリエに行って、楽しいひとときを過ごした。その記事はこちら(→モノトーンの世界)

今日娘が創作している間、私はアトリエの窓辺のクッションに埋もれて、ハートづくりをした(→ハートを形にして) 。柔らかい布と綿でハートを作って、被災した方に送ることを教会をはじめ周りの方に呼びかけているのだが、今日はアトリエの先生がこつこつ作って下さったものを寄付してくださり、感謝だった。Img_0767

明日教会の皆様からもまた集まると思う。柔らかいハートを、ということで色は特に指定していないけれど、やはりハートというと赤いイメージがある。私などもつい赤とかピンクなど暖色を選んで作っているが、贈られた方は結構グリーンなどを真っ先に手に取る方もあるそうで、人それぞれ好みがあるようだ。今私は、フェルトの手持ちがなくなったので、フリースのハートを作っている。フェルトと同じように縁の始末がいらないのに、もっと柔らかいのが魅力。ミシンの調子が悪いので、手縫いでちくちく針を進める作業は、私の心の慰めにもなるのでありがたい。

先日集まった慰めのハートたちの写真はこちら。Img_0752

さて今夜は、息子は泊まりで留守。女だけで手抜きの料理をつつきながら、のんびり夜を過ごそうと思う。

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2011/05/06

君は誰?

Img_0755

今日車があまりに汚れてるので、洗車だわ!と思ったら、こんな虫がとまっていました。

あなたは誰?君の名は?

私はこんな虫、よく見たことがありません。

結構びびって、反対側を洗ってたら、すごい羽音をさせて飛んで行きました。

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2011/05/05

銀座でぶた(SIKA)に会う

フィンランドの絵本作家のユリア・ヴォリさんのぶた(SIKA)に、今日銀座で会ってきました。あんまり可愛いので、娘がぬいぐるみを買ってしまいました。娘が知っていたのは、こっちの絵本だったのですが。私もつい、バムのほうは絵葉書だけだったのに、ぶたの方のメモ帳やらなんやらかんやら、お土産に買ってしまいました。

バムとケロのそらのたび
バムとケロのそらのたび 島田 ゆか

文溪堂 1995-10
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それから、これ(↓)は買おうと思っていたCDが山野楽器で売っていたので、2000円出してしまったもの。ジョン・レノンの♪イマジンが1曲目だし、2枚目の15曲目にSTINGの♪Fragileが入ってるので、復興支援にもなるしOK。

ソングス・フォー・ジャパン
ソングス・フォー・ジャパン オムニバス

SMJ 2011-05-04
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ついでに、木村屋のあんぱんもお土産に購入 。塩漬け桜の正統派と、ケシの実の付いたのを家族分、合計8個ともなると、ちょっと出費。帰宅してから母や息子に出したら、うまいうまい、おいしいおいしい、と大喜びされてしまったからよかったわ。そいえば お昼はせっかく銀座に来たから「銀座アスター」へ入ったのでした。ラーメンや焼きそばが1500円するんだから、ため息。娘が大喜びしていたので、これも良いことにしましょう。

こどもの日になり、ようやく連休らしいことを子どもにしてやれたのはよいけれど、なんだかGWってお金がかかるわね。

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2011/05/04

豆腐大好き

今日は連休中の家族サービスはちょっとお休みさせていただき、友人宅にお昼に招かれたので一人で自転車に乗ってでかけた。私は今日は暑いからお土産には心太(トコロテン)がいいだろうと考え、なじみの豆腐屋に寄ってみた。。豆腐屋さんは連休なのにやっていた。「なんせ零細企業だからさ~。」といつも笑顔のおじさんがにこにこしている。ここの心太はとても美味しい。お店がやっててよかったわ。

さて友人は、豆腐料理オンパレードで待っていてくれたので、私はそのおもてなしに感動し、ありがたく3時間おしゃべりと美味な時間を過ごさせていただいた。彼女は難関である資格取得のため勉強中。なのに疲れた私をいたわってくれて、本当にありがたいと思った。

帰宅すると、実家には兄一家が訪れていてとても賑やか。兄は働きすぎで、とても疲れているようだったが、父の墓参りの帰りに寄ってくれたのであった。母が一足先にカーネーションの盛り花をもらって嬉しそうだった。おしゃべりな妹も顔を出してくれて、連休らしい家族の団欒のひととき。うちの子たちも、ちょっと嬉しそう。元気な姪たちは、逢うたびに成長していく。頼もしいなぁ。やがて兄たちは、庭のスズランとカキツバタをお土産に、涼しくなる前に帰っていった。

ごちそうさまが、ききたくて。―家族の好きないつものごはん140選
ごちそうさまが、ききたくて。―家族の好きないつものごはん140選 栗原 はるみ

文化出版局 1992-11
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私は今夜の献立が全然思いつかずに困っている。しょうがないので、さっきからこどもたちが見ていた料理本を眺めてみた。子どもたちは母の日にぜひカレーを作って、と私に言われて、料理の研究をしていたのだったが、飽きて2階にあがってしまった。この本はとても楽しい本。大体料理にハズレが少ない。

我が家の献立は、連休なのでちょっとマンネリ気味。ちょっと昨日は食材を工夫して、アンチョビとキャベツのスパゲッティとあんかけ豆腐にしてみて好評だったが、今日はひらめかず。本を見ていて目にとまったのは、やはり豆腐料理の「くず豆腐」。豆腐と野菜を器に入れ、たれをかけて電子レンジでチンとするだけだそうだ。喉ごしが良さそう。これにしよう。以前やってみたときも、簡単なのにおいしかったもん。なんか昨日の献立と似てるけど、本日は豆腐づくしでいいことにしちゃえ。たまには手抜きも必要だ。さっさと作って、これを温かい炊きたてご飯にのせて、いただきます!

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2011/05/03

続・往復書簡

昨日の朝日新聞で、佐伯一麦から古井由吉にあてた手紙を読むことができた。古井から佐伯にあてた最初の手紙についての感想はこちら(→ここをクリック)

佐伯一麦は仙台市に暮らす作家だが、3月11日には外国からのお客人と露天風呂で温泉につかっていたそうである。大きな揺れがおさまってから宿のロビーに集められたそうだが、その後はずっと停電し、正確な津波の情報を映像として目にしたのは、震災から5日目のことだったという。それからしばらくは「言葉も壊れて押し流されてしまい」、「感情が真空になっていた」状態が続いたが、今は逆に様々な言葉と感情が溢れて収集がつかくなっているとのこと。

震災から2週間のころの佐伯さんが沿岸部の被害を歩いた時の記事には、「生死を分けた一線」という言葉があったけれど、今回の手紙には「運・不運とは言えない生死の境目」という表現が見られる。その他に印象的だったのは震災からひと月後に仙台市沿岸部を訪れたときの、「灰褐色の『巨大な汐をかぶった湿土』」という表現。これは、津波のあとを歩いた人にしか思いつかない言葉なんだろうと思った。あとに続く文章でそれは「ずぶずぶと悪臭を放つ光景が広がっているばかり」ともあった。

次回は古井由吉から佐伯一麦にあてた書簡が16日に掲載予定だそうだ。

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久石譲の音楽

連休といっても、ちょこちょことした用事が積み重なっていて、おまけに天気もよくないしどんよりしていたら、娘がとっても美味しいホットケーキを焼いてくれて朝から嬉しくなった。

そして、この曲はなあに?と口ずさんだメロディは♪Summer(久石譲作曲)~映画「菊次郎の夏」であったので教えると、よく知ってるね~と感心された。いやまぁ、あなたより何十年も長く生きてますから、って答える私。

娘はこの楽譜で練習するそうです。

久石譲 ENCORE -オリジナルエディション-
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ついでに、こんな質問も。

「ねぇ、スタジオジブリの久石譲の『魔女の宅急便』のなかの♪風の丘と、♪海の見える街は、どこが違うの?」

あら、そういえば同じ曲のような気がしてきました。下の曲名をクリックすると試聴できます。

  ♪風の丘   

  ♪海の見える街 

娘は聴き比べて納得してるんですが、要は同じ曲だけど、サントラとそうでないのとだとタイトルも編曲も違うってことでしょうか。

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2011/05/01

うつろなる五月

「君を見ずして 何の五月」とは、中学のころ習った佐藤春夫の詩の書き出し。

新緑が芽吹き、花が咲き乱れ、鯉のぼりが空を泳ぐ五月になった。

しかし詩人はこの季節を、思い通りにならない恋に悩みながら過ごしたのだろう。

私はこの書き出ししか覚えていない。でも今の心境は、この詩のタイトルと似ている感じがする。

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カレンダーをめくると、こんな新しい絵が待っていました。

Img_0747 米津佑介さんのカレンダー。

Img_0749 こちらはゴッホだ。

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