シナモン娘
娘が最近凝っているのは、シナモンを使った菓子やトーストなどを作ること。昨日私が仕事で留守のとき、他の家族にも、自分が作ったシナモンケーキを分けてあげたとか。どうやって作ったのか聞いてみると、ホットケーキミックスに、冷蔵庫に卵と牛乳がなかったから豆乳を入れて、それからシナモンをきかせて、ホットケーキを焼く要領で作ったとのこと。とってもとっても美味しくできたそうだ。それはよかった。娘のシナモンブームはまだまだ続く。名づけてシナモン娘である。
スパイスのシナモンと言えば私が使うのは、バナナブレッドやりんごケーキ、最近ではジンジャーエール(この場合はスティック)を作るときである。しかし実は私、小さな頃はこの香りが苦手だった。京都土産で有名な八橋に抵抗がなくなったのは、20を過ぎてからか。絶対無理だったのは浅田飴のニッキ。なんだかとても苦かった印象があるのだけど。大人になってからは、一度も口にしていない。今度買って試してみよう。
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そんなわけで、その日一日の出来事を家族と語り合う夕食時、娘のシナモンケーキが美味しかった話題から、「ニッキ」と「シナモン」は同じものだよね、という話になった。私は「ニッキ」というのが日本語なのかなんなのか見当がつかず、小さな頃から不思議だったと話すと、母が、あれは樹の皮で、小さな頃にこれがニッキと言われてかじって味わった事があると教えてくれた。そこで今一度調べてみると、シナモンとニッキは似ているけど全く同じではないようだ。同じだと思っていたけど、どこがどう違うんだろう。たぶん微妙な差なんだろうなぁ。…それから、ニッキの材料は肉桂(にっけい)という樹だそうである。肉桂からニッキになったわけね、きっと。
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シナモンなど深い香りは、聖書の時代からあったようだ。エジプトではミイラの製作にも使用したらしい。ユダヤ教のラビから幼い頃に聞いた話や思い出が紹介された、私のお気に入りのセラピストの本にも、「人生のスパイス」という話があるのを今朝思い出した。この本はやはり、私の心にぴったりくる。シナモンの香り…大人になった私は、その香りに今ではうっとり。
祖父の恵み | |
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