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2011/08/03

終わりと始まり

昨日の朝日新聞、また池澤夏樹の「終わりと始まり」を読んだ。「終わりと始まり」というと、教会でよく聞く言葉だ。正確に言うと順番が逆さで、「私は始まりであり終わりである」…アルファ(α)とオメガ(Ω)…という言葉が有名(新約聖書のヨハネの黙示録)。本題に戻ると、池澤氏の今月のコラムは「クレーの絵に慰められて~原始的な恐怖の心理」という題で、3月の震災以降の日本人の心理状況を独自の考えで(だろうと思う)書いておられる。私はその文章を読んで、そういうふうに今の世の中を捉えてみる視点があったかと考えさせられた。

そして一刻も早く、日本人が解消したいと思っている不安の正体や、この作家が美術館で見たという パウル・クレーの「花ひらく木」という絵を知りたいと思った。闇の中から生まれる希望の光を、私も見てみたい。

それからふと、ずっと以前私の通う教会で、女性たちが手分けして聖壇を飾る布を刺繍したことを思い出した。( →こちらの記事・詩集と刺繍 ) それから、この記事を書いたとき、無意識に頭に浮かんだ「詩集と刺繍」というタイトルは、茨木のり子さんの詩の題名だったんだな、と後から気づいたんだったとか、いろいろ思い出した。記事の日付を見ると、もう6年も前だ。

時のたつのは早い。

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コメント

池澤さんの前回のコラムだったか、「首相は
いつまでも続ければいい」と皮肉ではなく
書いておられましたね。

読むたびにこの方の考え方に頷いています。
でも毎回かなり批判を受けておられるようです。

祭壇の布には私の教会でも刺繍が施されています。
時間をかけてお一人の方がなさったとか。

雑巾も縫えないような私には夢のよう

投稿: ikko | 2011/08/03 12:23

ikkoさん、おはようございます。コメントありがとうございます。

>でも毎回かなり批判を受けておられるようです

そうなんですか~存じませんでした。私は好きなんですけど、この方の書いておられること。。

さて、この刺繍ですが、青や紫、白や赤も完成して、私の教会のご婦人方は本当に頑張られたんですよ。私は、青と緑でもう挫折。協力できなくて申し訳ないのですが。

ご一緒にいつか礼拝に参加できたらいいな、なんておもったりします。暑い夏ですがお元気で。

投稿: ののか | 2011/08/04 08:55

祭壇じゃなくて聖壇でした

布の色・・確か典礼色とかいうんでしたっけ?

オルターとか呼んでるけど、実はよく知りません。
アドヴェントが紫、クリスマスが白、ペンテコステが
赤、通常が緑・・だったかしら

ほんとにいつかご一緒したいですね

お互い、長い夏を、そして不安定なこの時代を
地味になんとか頑張って暮らし続けましょうね

投稿: ikko | 2011/08/04 21:43

ikkoさんへ。

いつもご訪問ありがとうございます。
励まされます。

私は不安定なこの時代にもう疲れました
このままではもちませんので、娘と夏の保養に行ってきます

台風が心配だけど、飛行機飛ぶかなって心配だけど、たぶん大丈夫だろうってことで。

その間ブログは、更新できるかなぁ?

投稿: ののか | 2011/08/05 22:42

南の島でしたっけ?

娘との海外旅行、私も1年前にしましたが、
女同士ってやっぱり気楽ですね。

日にちもUPしてくださいな!
無事を祈りますから
具体的な行き先を同時にupすると
ちょっと危険かも・・
だから日にちだけでいいですからね。

とにかく楽しい旅を!!

投稿: ikko | 2011/08/05 23:14

ikkoさんへ。

今度の主日からです。全部で3回、この旅行で休んじゃうんですけど、礼拝

あっちに教会があるかどうか?どうもなさそうなので、讃美歌と祈りの書は持っていこうかな、と思ってます。お祈り感謝です

投稿: ののか | 2011/08/05 23:58

いってらっしゃーい!!
心も体もリフレッシュしてきてくださいな

投稿: ikko | 2011/08/06 19:16

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