ラベンダーの香り
昨日家に帰ると、友人からまたプレゼントが届いていた。元気がない私に、ラベンダーのエッセンシャルオイル。ありがたいことである。
私とラベンダーとの出会いは、筒井康隆の『時をかける少女』を読んだ遠い昔に遡る。兄の本棚から拝借して読んだのは、ジュニアSFシリーズ(鶴書房盛光社)だった。この他に、眉村卓の『なぞの転校生』があった。後にNHKの少年ドラマシリーズの原作になったものも多い。そのNHK少年ドラマシリーズといえば、同じ筒井康隆の『七瀬ふたたび』が有名。このドラマに夢中になったことことも、今思い出した。深野義和のテーマ曲が懐かしい。
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さて話をラベンダーに戻すと、たぶん小学生だった私にとって、『時をかける少女』の主人公が初めてタイムトラベラーとなるきっかけになった理科の実験室で嗅いだラベンダーの香りは、未知なるものであるためにずっと憧れだった。やがてポプリ(ドライハーブ)が日本でポピュラーになった頃、初めてその甘い香りを知った。さらに大人になってから、生のラベンダーを知った。今や北海道富良野のラベンダー畑はとても有名だけど、『時をかける少女』をわくわくしながら読んだ昔には、花の色も香りも想像がつかなかったのだ。ラベンダーというのは、秘密の温室で育てられている、とても珍しい植物だとずっと思っていたから。
そして長い時を経て、私はこのラベンダーの香りに、疲れた心と身体を癒してもらっている。花の紫色も、今の私の心にぴったり。そしてこんなことを考える。この香りと一緒に、私もタイムトラベルしてみたい。私は今なら、一足飛びに未来に行きたい。未来へ、未来へ。
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コメント
懐かしいです。私にとってはNHKのドラマ
「タイムトラベラー」として見たのが中3の
ときでした。
ののかさんはステキなご友人をたくさん
お持ちですね
何よりだと思いますよ。
投稿: ikko | 2011/11/26 21:42
ikkoさん、いつもコメントありがとうございます。
タイムトラベラーよかったですよね。あの時代が懐かしい私でした
私は頼りないので、いつもいろんな方に支えていただいています。感謝です。
さて明日はアドベント一日目。教会ですね。よいクリスマスになりますように。
投稿: ののか | 2011/11/27 00:17
大晩です…
映画は随分昔に観ました。大林映画常連の尾実クンの、とぼけ加減がどの作品でも楽しみでした。
お婆さん役の入江たか子は、その昔は怖い役で有名だったようですが、上原謙との意味ありげな老夫婦は怖かった記憶を呼び起こすようでした。
もうひとつNHKドラマでは「未来からの挑戦」が印象深いですね。
小松左京の原作だったように思います。
今はDVDでシリーズ化されてますが、残念ながらレンタルは見掛けません。
CGのない頃に作り手がどんなに知恵を絞ったか子たちに見せてやりたいんですが…
投稿: sada | 2011/12/09 01:51
sadaさん、コメントありがとう。
懐かしい話題におつきあいいただき、嬉しいです。私も角川映画全盛期にがっつりはまっていましたから、原田知世の映画も見ました。懐かしいですね。しっかり大林監督の作品になってたのが面白かったです。
>「未来からの挑戦」
これは残念ながら未見のようです。でも今思い出したのは、「幕末未来人」だったか。古手川祐子が出ていたような…。懐かしいあのドラマのシリーズをテーマにした本を以前持っていたのですが、今はどこへ行ったかなあ。
投稿: ののか | 2011/12/10 09:30