漂流する秋
この間から、東京新聞を購読している。父の知り合いに、東京新聞の記者をしていた人がいた。父が生前大変仲良く、そして随分お世話になった方なので、私は今頃ご恩返しをしている気分である。並行して実家がとっている朝日新聞も読んでいるが、同じことでも報道の仕方は随分違うのだなということがわかる。
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東京新聞の今朝の【暮らし】のページに、詩人の長田弘の文章が載っていた。「小さな本の大きな世界」というコラムを連載しているらしい。今日のタイトルは「確かなことば」。
「手紙をうけとって、封をひらいて、読む。」という書き出しで、イラストはあの酒井駒子さん。詩人のことばは、心に響く。福島出身の長田弘が、故郷からの手紙を読んで心に残った詩を紹介した文章。それは、今も福島に暮らしている内池和子さん(福島市の詩の会「クレマチスの会」会員)から九月の例会に出された作品で、鎮魂の祈りの詩である。
私はその「漂流する秋」という詩に感銘を受けた。そして、文章をしめくくる長田弘の言葉にも。確かなことばの力を今こそ噛みしめたい、そんな秋の一日だった。
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