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2011/12/19

パンと葡萄酒

もうすぐクリスマスである。

私は社会人になった年の10月からキリスト教の教会に通い、12月のクリスマスには洗礼を受けた。信者でない者が教会に通いだし、3ヶ月もしないうちに洗礼を受けるなんて、普通の人に比べると大変なスピードだ。

私は通い始めてすぐに、「なんで自分は神様を信じているのに、聖餐式のときに信者さんたちと同じようにパンと葡萄酒をいただけないのか?」と聖餐式の度に気になって、教会の伝道師さんにそれを尋ねた。すると返事はいとも簡単であった。

「あなたは今神様を信じていると仰いましたから、クリスマスに洗礼を受けましょう。」

そんなに簡単に洗礼って受けていいものなのかどうなのか分からなかったが、私は十代のころから神様を信じていたし、なんといってもあの聖餐式のパンと葡萄酒を私だっていただきたいと思ったので、喜んで此の世界に飛び込んでしまった。多くの仲間と共に受洗したあの日は、もう20何年も前のことである。

聖餐式にパンと葡萄酒をいただくときに思い出すのは、この映画のラストシーンである。不朽の名作は、今も色褪せず、その場面と共に私の心に残っている。

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親に捨てられ修道院で育てられた少年・マルセリーノが、悪戯を繰り返しては修道僧に叱られ、でも愛されながら成長していくうちに、屋根裏に痩せて十字架にかけられた男の人を見つける。決して入っていはいけないと言われていたその部屋の男性に、その人を気の毒に思う少年は、内緒でパンや葡萄酒を届けるのである。そして…。

****************

この度実家の母が、洗礼のことを考え始めたようで、私はなんともいえない感動を覚えている。…人間の罪について、私はつい自分のことを棚にあげてあれやこれや考えたり発言してしまったりする。しかしこの私も、実に多くの罪を犯してきた人間である。その罪を贖い、我らのかわりに十字架にかかってくださったのが、イエス・キリスト。そのことを信じて、イエス様に「はい。」と答えるのが洗礼なのだ(と思う)。イエスは十字架で処刑された後復活した。そのお祝いがイースター。一方まもなく迎えるクリスマスは、そのイエスの誕生を祝う教会のお祭りみたいなものだ。

この年の瀬は、少し震災の影響で電飾は暗くなったところもあるが、年末らしく賑わっている。冬至も近いこの季節、まことの光の到来を待ち望み祝う人々の中に、本当のいたわりあいや慰めあいがあるようにと願う夜。不安渦巻く私の心も、今日はとても穏やかで平和である。

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コメント

お母様のこと何だかわくわくしますね

映画「エンディングノート」よかったです
オススメです

ドキュメンタリーとは思えないくらい・・

まずノートに書いたのは・・洗礼を受ける
なんですもの・・

投稿: ikko | 2011/12/21 01:53

ikkoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

>映画「エンディングノート」

良さそうだなあと思いながらまだなんですよ。

そうか、最初は洗礼か。。。考えさせられますね。

また来年もどうぞ宜しく。

投稿: ののか | 2011/12/21 22:11

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