くれない野ブタ
今夜は娘が、テレビで「紅の豚」を見ている。スタジオジブリの映画音楽のCDで、加藤登紀子が歌う♪さくらんぼの実る頃、を聴いても、この映画を知らない娘はいつもぴんとこなかったのだけど、今夜初めてこの映画を観てとても楽しんでる様子。テレビなんて引っ越しで買ってはみたけれども、全然観ていない。最近は大体嘘くさい内容の番組やニュースばかりで観たいものもないし、まったくバカをしたと後悔していたところだったので、今夜は少し救われた気分。
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内容はともかく、今夜は母子で仲良くなった方が夕飯までわが家で過ごしてくれて私はいい気分。少しまた酔っているので、この映画の題名から連想することを幾つか書いてみる。
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「紅」という言葉は、私は脚本家の早坂暁の名作ドラマ、NHKの「天下御免」で中野良子が演じた役名で覚えた。懐かしいドラマだ。1971年のドラマだそうだから、私が小学校に入る前のものだ。平賀源内が出てきて、奇妙奇天烈だけど面白かった記憶が、子どもながらある。
平仮名で 「くれない」といえば、くれない族。これはTBSのドラマで有名になった言葉。1984年だというから、「天下御免」から13年後か。学生運動の名残りは消えうせ、なんでもかんでも他人のせい、なんて甘えた人々がいたころだったのかな。随分昔で、時代の雰囲気は忘れてしまった。バブルで女子大生がもてはやされてたころだろうか。
そして現在は、さらに時が流れて、それから30年くらいたったわけだ。 今の総理大臣は、野田首相。どうもここのところ流行ったドラマからの連想で、「のだめ」とか、あるいは「野ブタ」などと陰口をきかれたりしているようだ。自分では「ドジョウ」と称したのに、「野ブタ」と言われてしまうのはどうしてだろう。その首相に満足している国民がそう多くはないみたいなのに、日本はそれでも回っているのはどうしてだろうな。本当に不思議な国民だわ、と考えたりしているせいか、今夜は「紅の豚」→「クレナイノブタ」→「くれない野ブタ」と読めてしまった私。ひねくれてるんだわ~きっと。誰かがなにかしてくれるまで、なんでもかんでも人任せなことに慣れてしまった日本人。ああニッポン、これから一体どこに行くんだよ。
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