♪涙をふいて
今日はあわただしい横浜滞在を終え、また九州に戻った。車や飛行機やバスを乗り継ぎ、てくてく歩いて家にたどり着いたのは夕方。へっとへと。留守番の娘は友達の家でたっぷり週末を満喫したので、私が帰ってきてからは洗濯や米とぎなど手伝ってくれた。
今回の帰京で不思議だと思ったのは、元々住んでいた家が既に私にとって居心地が悪かったことである。たった2カ月半しか引っ越しから経っていないのに、私にとって居心地がいいのは、今やこの九州の団地の小さな部屋なのだった。馴染むというのはこういうことなのであろう。
ただし、長年私の心を慰めてくれていた実家の庭の花の色には今年も感動したし、持ち主が入院しているから空いている母のベッドを使わせてもらったら懐かしい感じがした。これまた長い月日をかけて私に馴染んだ光景や匂い、感覚なのだろうと思う。
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今日羽田で飛行機が滑走路を走り始めた時、疲れ切った私の心が弾けて涙があふれた。隣の席のはしゃいだ女子高生たちに気づかれないよう、私は窓の外に目をやりながらそっと涙をふいた。やがて飛行機は上空へ。いつの間にか眠っていた私が窓の外を見ると、雲の波。涙もすっかり乾いていた。……景色が変われば気分も換わる。明日からは又この土地で、新しい生活にチャレンジだ。今夜はよく眠って英気を養おう。
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