おへそのド
保育の仕事をしている私は、ピアノが弾けるわけではない。簡単な曲ならなんとかなるが、楽譜を見てささっと両手でタララン♪は無理。でも、基本は知っている。中学に入った娘がまだ保育園児だった頃、近所で評判の優しい先生にピアノを習い始めたのだが、レッスンに付き添ううちに私もピアノの魅力に引きこまれた。
先生はいつも娘に「おへそのド」と言いながら、優しく88ある鍵盤の中の真ん中のドを教えていた。私はその時に生き生きと光る娘の瞳の色を覚えているので、今接している子どもたちにもそれを教えたいと思って同じことをしている。基本の「ド」を覚えて損をすることはないだろう。
こどもたちは悪戯でなかなか思ったように動いてはくれないが、好奇心は強いので、新しいことを飲み込むのは早い。歌は繰り返し歌うと、自然に覚える。頭がまだまだ柔軟なのだ。
今日は夏休み1日目。「おへそのド」を10年前に習っていた娘は、今日はリラックスして家でピアノを弾いている。
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