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2012/08/12

日記をつけること

ヒロシマ日記
ヒロシマ日記 蜂谷 道彦

法政大学出版局 2003-07
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これは先日、原爆や原発の問題の勉強会に出た時に紹介されていた本。医師が書いた被爆の記録なのだが、大変優れているそうである。そこで同じく勧められたのは、これは私は昔読んだ本で、有名な井伏鱒二の本。

黒い雨 (新潮文庫)
黒い雨 (新潮文庫) 井伏 鱒二

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実際に見たり聞いたことや感じたことを、忘れないように書きとめるというのは、大切な記録になる。それが後まで残れば、書いた人だけでなく多くの人の記録にもなるから、大きな意味があると思う。…翻ってみるに、昔は日記をつけた私だけれど、今はこのブログが日記がわり。しかしブログなので、何から何まで記録するわけではないし、実名は書けないことが多いが、記憶をたどる手掛かりになるので私には大事なツールだ。

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今日は夏休みの読書感想文の宿題に、娘がいそいそと取り組んでいた。私の本棚から選んだ本がいたく気に入って、初めて本っていいなと思ったらしい。それがこの本。

夏の庭―The Friends (新潮文庫)
夏の庭―The Friends (新潮文庫) 湯本 香樹実

新潮社 1994-03
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ところが書き方の相談を受けて私が話し出すと、どうも話の内容が食い違う。私は何か勘違いをしているようなのだ。しかしその本が思い出せない。仕方ないのでブログのカテゴリーから過去の読書記録をたどって、やっと見当がついた。それはこの本。

ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)
ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス) 濱野 京子

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『夏の庭』(記事はこちら)は2009年に、『ヘヴンリープレイス』(記事はこちら)は2011年に読んだのだった。あとの記事を読んで、原発問題で移住した人たちのことを他人事のように書いていることに驚いた。1年たって自分が九州に移住していようとは、その頃は想像できなかったことである。

移住でエネルギーを使い果たしたせいか、私の記憶は今やとても曖昧。移住直後は、色々なパスワードがわからなくなって、絶望的になったこともあった。そのあと思い出したので安心したけれど、本当に記憶というのは不確かなものだ。疲れた脳みそで色々考えた、残暑の昼下がり…。さて今夜は、空港で息子と3カ月ぶりに会う。親子3人どんな夏休みになることか、わくわくするなぁ…と日記には書いておこう!

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コメント

記録という切り口からヒロシマを読むのでしたら、柳田邦男『空白の天気図』なんてのもいいかも。すでに御存知の本かもしれませんが。

夏休み(盆休み?)いい思い出がたくさんできますように。

投稿: トマス | 2012/08/13 18:43

トマスさん、本の紹介ありがとうございます。題名は知っていたのですが、おぉ原爆の後のあの台風の記録を命がけで残した気象庁の人たちのお話なんですね。読んでみたいと思います。

そちらは大雨続きで大変なのでは?トマスさんお忙しいでしょうけどお元気で

投稿: ののか | 2012/08/14 07:44

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