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2012/09/09

西日の町

今日は重陽の節句。菊の節句であるけれども、まだまだ日中の残暑が厳しく、秋の気分を味わえるのは朝晩だけである。今年は何もせず、普通の日曜日として過ごすことになりそうだ。

今朝読んだ本。

西日の町
西日の町 湯本 香樹実

文藝春秋 2002-09
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少し遠くの図書館に政治関係の本を借りに行った際、この作家の小説が好きなので書架で探してみたら、この本だけがあったので借りてみた。今朝目を通すと、またもや九州が舞台の小説であった。

主人公の5年生の少年が住む町はKという。昭和45年の設定で製鉄が盛んだった北九州の町とあるので、どう考えても黒崎のことではないかと思う。その町はちょうどこの正月転居の下見のために九州に来た時に、帰りの飛行機が北九州空港からだったので、JRで博多から移動したとき通った。アーケードが駅から上り坂になっている方に伸びていた。この本によると城やデパートや病院があって、天守閣からは紫川が見えるという。北九州では栄えた町だったのだとわかる。 『西日の町』の主人公である小学校5年生の少年は、離婚したばかりの母と日本を西へ西へと引っ越しながら暮らしていて、北九州に来たばかりだったのだが、そこに失踪を繰り返している母の父親(少年の祖父)が心臓を悪くして転がり込んできた。母から伝え聞いていた祖父像と、確かに同じ人なのに違う様子を、少年は細かく観察し、少しずつ交流していく。この本はその祖父の死までの1年間、母と祖父と暮らした様子が描かれた小説であった。この作家の小説には、人の死が必ず登場する。しかし描かれている死は恐怖ではなく、少年にとっては和やかな忘れられない自然な死であるので救われる。人間にはそれぞれドラマがあって、命を支えてくれる繋がりがあることを再確認させてくれる話だった。読めて良かったと私は思った。

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北九州。今注目されている町である。八幡製鉄所で栄え、今なお重化学工業の町としての性格が強い地域であると思うけれど、公害を払しょくし環境都市として町を盛り上げているとも聞く。東日本大震災以降の日本の大きな流れの中で、ここ九州の1つの拠点として北九州が行おうとしていることは、東北の復興のために本当に正しいのかどうか。新聞やTVだけでなく情報を集め、小さな普通の暮らしが守られる日本であるために、今一度人々が考えるきっかけになればと思い、一つのサイトを紹介する。私はここに書かれていることを信じるし、やっぱり違うと思うことには声をあげたい。→★

1901年に殖産興業をスローガンに掲げる明治政府の名のもとに八幡製鉄所ができた町を、関門海峡でとれる海産物を、九州ばかりか四国や山口いや日本全国の子どもたちや人々、空気と土地と水を、私は守ってほしいと思う。そして独裁的な市長が何と言おうと、納得のいかない瓦礫焼却で私の命がこれ以上脅かされるのは御免である。あぁ又その話かと言われても、関東大震災のとき(1923年9月1日)幼子を連れて東京の町で生き延びてくれた祖母がいたからこそ、母が生まれ私が生まれ子を授かったことを思うと、私はまだ諦めきれないのである。放射能の被害は甚大だ。流されてはいけない→☆

これ重要→みんなのカルテ 第四回報告書

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