若者の特権
中学生の時朝礼で生徒指導の厳しい先生が、生徒たちの校則違反を嘆いて言っていたことを思い出している。確かこういう内容だった。「若い人がなぜ誤魔化すのか。若い人の特権は潔癖であることなのに。」
私は長年この時の言葉の意味が分からなかった。潔癖であることというのは、どういう意味なのだろうかと。しかしこの土曜日にあったイベントに参加して、初めて私は先生が言おうとしていたことが分かった気がした。それは下記のものである。
熊本大学の石原先生の呼びかけの言葉にあるように「いま震災/原発災害下で起きていること」を発信してくれたのが、この高校生たちであった。相馬高校は2011年3月11日、震度6の地震に見舞われ、生徒の中には大津波によって家を流され家族を失った者もいた。それから2年。地震・津波・原発事故に晒され、今尚相馬に暮らす彼女たちは、放送局に入って音声や映像によって揺れる気持ちを表現してきた。今回はそれに加えて演劇部の上演作品を映像に収めたものも上映された。大変な迫力に、会場にいた者たちは圧倒された。そこで私がこの高校生に感じたのが、「若者の特権」である。若いからこそ自分たちが思うことをそのまま表現できたと思うし、このような上映会が実現したのだ。
会に参加し作品の制作過程や「今伝えたいこと」を聞いて、私の思うところは色々ありすぎてまとまらない。ただ現在日本に突き付けられた課題は、あまりにも大きいとしか言えない。
これは私が最近見つけた日本地図。興味のある方は是非、実物を手に入れてご覧になっていただきたいと思う。
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コメント
私も彼女たちの作品を観ました。
友人も何人か来てくれ、言葉にならない衝撃を受けたと
言っていましたよ。私もそうです。
また、大人よりもしっかりしている、と。
そうさせてしまったのは、私たち大人ですよね。
彼女たちの作品を、前首相や大臣たちも観たそうですが、
それで何を感じたのかな?
子どもたちを避難させる責任を感じなかったんでしょうか?
投稿: アラレちゃん | 2013/04/11 14:42
アラレちゃんさん、コメントありがとうございます。
会場にいらしたのですね。
本当に今問われているのは、大人の責任です。総理大臣は何と思ったんでしょうね?
子どもたちを疎開、または避難~移住させてあげないと、大変なことになりそうで不安です。
この国の大人のひとりとして、私は日本の未来を担う世代を守っていきたいと願っています。こういうことが個人の裁量に任されているという自体、おかしなことなのだと思います。
投稿: ののか | 2013/04/11 23:34