あれよあれよ
◆昨日仕事帰りに、職場で同じ仕事をしている方と一緒に遅めのお昼を食べた。その方は私よりちょっと年上で、職場では半年ほど先輩だ。しとやかなご婦人なのだが、さっぱりして楽しい人だ。私が熊本の名物料理をつつきながら、どうやってこれから子どもを育て終えればいいかと悩んでいたら、朗らかに相談にのってくださった。職場の方と食事するのは、滅多にないこと。
◆先輩は勤務に当たっていない日は、もう七年も老人施設で書道の指導をしていると話してくれた。お年寄りは比べられることを好まないので、気に入った言葉を選んでもらい、1人ずつ全て違った手本を用意するのが大変だとおっしゃっていた。「でも、お年寄りには教えられることがいっぱいなのよ。」と顔を輝かせて話して下さる。「身体が多少きかなくなっていても、気持ちがこもったいい書が出来上がるのが毎回楽しみで、その度に掲示するから、今度見に来てね。」と誘われた。私は書道の話をする先輩の明るい表情に、とても刺激を受けた。
◆下手でもいい。自分の気持ちを塗り絵でもちぎって貼るのでもいい、もちろん自分で絵を描いてもいい。表現するのは楽しい作業だ。色は心の言葉。これは私が熊本に来て、ノアの箱舟をイメージして作ったもの。和紙をちぎって糊で貼って、4時間で仕上げた。気に入っている作品である。
◆私はどんな歳のどんな人にも、物語があると信じている。それから、物語を言葉や音や形であらわすことは、とても素敵なことだと思う。これからの時代、そういうことがもっと意味あることになっていくと思うので、そういう場を作ることをやってみたい。これが昨日先輩と話したあと、自分がしたいと思ったこと。今日は早速そのために動いてみた。いつも行く店の奥のスペースを借りるとしたら幾らですか?と店で尋ねただけで、「はいはい。予定を入れましょう、今の勤め先の休みの日はいつ?と奥で仕事をしていた女性に声を掛けられた。「日にちを決めましょう。来月はまず実験よ。」とスペースを確保してくださった。こういうのを「あれよあれよ」というのだろうな。アイディアが膨らむ。楽しみだ。
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コメント
すごい、すごい!
いい場所を見つけましたね。
頑張って~!
投稿: くまもん | 2013/04/19 20:33
わぁ、くまもんからコメントが!ありがとうございます。
来てくださった方が楽しく元気な体験をしてくださるといいと思います(*^_^*)
でも、予約が入らないかもしれないですね~。
投稿: ののか | 2013/04/19 21:01