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2013年11月

2013/11/30

虹を見た

一泊で長崎に行ってきました。各地から集まったメンバーと落ち合い、語り部さんの案内で、原爆資料館や浦上天守堂、爆心地の今は広場になっているところ、永井隆記念館(如己堂)、平和記念公園を雨のなか回りました。

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【1945年8月9日原爆投下時刻で止まった時計】

長崎は高校の修学旅行以来でした。熊本のように路面電車の走る町ですが、私の育った横浜に雰囲気が似ていました。以前よりずっと整備された町で、何度も何度も「これは命の問題」と、ふくしまの事故と重ね合わせて長崎のひとの口から重い言葉を聞きました。

雨がやんでちょっと陽が差したとき、虹を見ました。久しぶりの虹でした。その晩は地元のひとの案内で、美味しいチャンポンが食べられる小さな中華料理屋に行き、メンバーと親交を深めることができました。

昨日は私は仕事があるので、白いかもめと九州新幹線を乗り継ぎ熊本に戻りました。佐賀の手前で有明海を右手に特急が走っているとき、左手にまた虹を見ました。私はこれが、旧約聖書の記述にある契約の虹だったらどんなにいいだろうと思いました。

この頃忙しすぎる、と家族から苦情が出ていますが、あと一週間は頑張り時です。新しい出会いのたびに、それを無駄にせず繋がることを明日の励みに、歩みたいと思います。

※写真は後日アップします。

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2013/11/25

小春日和~こうのとりのゆりかごによせて~

昨日の九州はとても穏やかな日差しの降りそそぐ、平和な一日でした。

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このところ、心も身体も不調で元気がなかった私ですが、ようやく落ち着いてきたようです。昼休みに外に出て、この綺麗な青空と急に色づいた銀杏の葉の黄色を見て、すっかり癒されました。

そういえば今日11月25日の夜、TBS系でドラマ「こうのとりのゆりかご」(←詳細はここをクリック)が放送されます。熊本には赤ちゃんポストを設けた病院があります。生命が守られるように、事情があって子どもを育てられない親のために、匿名で赤ちゃんを預かるシステムができあがるまで、それからを描いたドラマだそうです。

これからも、なんとか心を砕いて子どもを守り育てる仕組みが整っていくことを、私は願ってやみません。支える側に立つ人たちと知り合い私も少し関わったことで、さらに思うところは色々あります。どんな子どもでも健やかに育つことができる環境が整うようにと祈る、雨の熊本です。

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2013/11/22

♪私の青い鳥

気分が晴れないので、職場の昼休みや家に帰って夕飯後などに、気の向くまま塗り絵をしてみました。スマートフォンで撮ったので、あんまり綺麗じゃない写真ですが、このような感じです。

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なぜだか鳥の図柄を選んで色を塗りたくなり、両方とも青に塗ってしまいました。気持ちは寂しいけれど、出来上がってみるとそんなに寂しそうに見えません。よく見ると問題ありなんですが、気分転換になりました。思いつくまま色を塗り終えると、気持ちが落ち着いてくるから不思議です。

それにしても、私の青い鳥は一体どこにいるのでしょう。天気が良ければ気持ちがいいし、子どもが笑っていればうれしい、美味しいご飯を食べれば喜ぶ。そういう単純な感想だけを大事にして、私は今毎日を暮らしている感じです。

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2013/11/21

11月の朝

昨日の朝は、雨上がりに日が差して、紅葉が一気にすすんだ公園がとても美しく感じられた。すぐに思い浮かんだのが、ジョージ・ウィンストンの有名な曲のこの風景。

清々しい気持ちで職場に到着し、笑顔でみなさんにご挨拶。勤務時間になって、職場の長い廊下を歩いて、今ひとたび外の風景に目をやっていたら、通りがかった関連会社の人に教えられた。

「この場所から見えるあの木がね、これから一番美しい赤に変わるんですよ。」

その方には久しぶりにお目にかかったので嬉しくなった。そのときひときわ朗らかに挨拶したら、あとから感想をきかされた。

「なんで朝の挨拶のあととても嬉しくなったのかと思ったら、笑顔なんですよ。いつも笑顔だから、こちらまで嬉しくなります。」

思いがけない言葉に、こちらが励まされた11月の終わり。

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2013/11/19

兎角に人の世は

胃の痛いのが大分おさまって、昨日は出勤。そして職場で気楽に話ができる人と会ったら、私は自然と笑顔になった。何日ぶりかで笑えて楽しい気分になると、笑えるって幸せなことなんだなとしみじみ思った。どこも痛みがないから笑えるようになったのだ。胃が痛いのが楽になってよかった。そして今夜は、気のおけない友だちと電話で近況を報告しあい、寛いだときに思った。苦しいときに傍らに立ってくれる友がいる自分は本当に幸せ者だと。

こういくつも「幸せ」と書くと、少々不自然である。整理しきれない複雑な思い。こうなるはずではなかったのにという恨めしい気持ち。実はそういう心の傷が、私の深いところで疼いている。私は感謝の気持ちとは裏腹のどうしようもない気分に蓋をして、日々の暮らしを送っている。

人生いろいろなのだし、死ぬときに思い残したことのない人なんて少ないだろう。自分が納得してもしなくても、時間は誰にでも等しく流れていき、物事は収まるところに収まるのだ。自分らしく生きられずに抱えてしまう心の葛藤を、夏目漱石は『草枕』でこう書いた。「兎角に人の世は住みにくい」と。

明日私は笑えるだろうか。自然と笑顔になれればよいと願うがどうだろう。漱石が草枕の舞台にした熊本は、今夜は冬間近の寒い雨である。先程は雲間から、丸い月が拝めたのだけれど。

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2013/11/17

The Blind Side

以前から見たいなと思っていた映画をようやく鑑賞。いい映画だった。それは、サンドラ・ブロック主演の「しあわせの隠れ場所」である。

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アメリカのある一家が、雨の中傘もささずに寒そうに歩く青年を車に乗せたことからはじまるストーリー。原題はThe Blind Sideという。アメリカンフットボールの実在の選手の、サクセスストーリーである。まだご覧になっていない方は、この作品の写真の部分をクリックして、是非あらすじを読んでもらいたい。

人間は神に平等に命を与えられているはずだが、自由に将来を選ぶチャンスがあるかないかは人によって様々である。真面目に生きていればいいことがあるとも限らない。そんな世の中にあって、ある出会いと支援がこの選手の才能を目覚めさせ成功に導いたことは、多くの人の胸を打つと思う。

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土曜日曜と週休が取れたが、私は滅多にないほど体調が悪く、胃痛に苦しんだ。まだ治らない。食欲もない。明日は仕事で忙しいのに困ったものだ。この不調はたぶん寒さと疲れのせいだろうが、なんとか明日はやりすごし、あさって時間を見つけて医者に行こうと思う。まったく困ったことだ。大弱りである。

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2013/11/12

♪りんごのにおいと風の国

今朝の気温はこの秋一番の冷え込みだったそうだ。私は昨夜のうちに炬燵を出しそこなって、おかげで寒い思いをした。木枯らし1号が吹いたところも多い。冬はもうそこまで来ているのだ。

そんなことを考えていたら、物悲しく美しいユーミンの歌を思い出した。

りんごのにおいと風の国の歌詞←歌詞はここをクリック

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この歌を聴きながら移住を目指して苦しんでいたのは、もう2年も前のこと。私は今は、九州で暮らしている。りんごのにおいと風の国からは、随分遠くなってしまった。

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2013/11/10

慰めについて

この頃あまり元気がない。わくわくするような目標が見つからないし、体調があまりよくない。以前楽しかったことを思い出して、もう一度あんな風に生き生きしたいな、と思っても、同じようにはいかないので、余計がっかりしたりする。

一年ほど一生懸命やっていたことが徒労であったと思えたり、誤解を受けたショックから立ち直れない自分がいる。自分で認めるのは情けないが、傷ついて悲しい気持ちがなかなか癒えない。

あれこれ思いめぐらすうち、私には慰めが必要なのだと気付いた。慰めとは、何と優しい言葉なのだろう。

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慰めといえば震災後、教会の婦人会や知り合いの方に呼び掛けて、心をこめて手作りしていただいた慰めのハート(←ここをクリック)を東北に送ったことを思いだす。これらの写真がパソコンに保存してあって良かったと思う。しみじみ懐かしい人々の優しい気持ちを思い出す夜である。

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2013/11/08

許してしまう心

この頃、ホテルやデパートのレストランメニューで、誤表示(偽装表示)が次々発覚し、不祥事としてニュースをにぎわしている。こういった類の事件では、船場吉兆の不祥事が記憶に新しい。しかしこう次々出てきては、あまりの偽装の多さにこちらの感覚が麻痺しそうである。

麻痺といえば、最近ふたつ 顔面まひ の話を聞いた。ひとつは、私があまりにもストレスが多くて帯状疱疹が再発したと友人に話したら、テレビに出ていた 顔面まひ で苦労した女性の様子が、私にそっくりなので気をつけた方がいいと言われたこと。しっかりしていて生活のどんな困難でも前向きに対処し、複雑な人間関係の中にあっても明るく笑顔を絶やさない女性が、無理が高じて顔面まひになってしまったらしい。まだ大丈夫と、たまっていくストレスを重荷に感じすぎないように暮らしている私には、はっとさせられる話だった。

もうひとつは、今日髪をカットしに行った美容院の美容師が、昨日まで顔面麻痺で通院し大変だったという体験談であった。彼はひと月ほど前に家族で東京ディズニーランドに行ったり楽しい日々を送っていたのだが、3週間前に左肩がどうにもこうにも痛くてたまらなくなり、その後今度は左足が痛み出し、そのあと左瞼のけいれんと左耳の異常な痛み等々、思いがけない症状が次々に出て一週間。とうとう顔の左側が麻痺してしまったのだという。結局大病院の耳鼻科に行き、原因はよく分からないが耳の炎症からか?ということで点滴と飲み薬を10日間続けたところ、ようやく回復し、今日は店に出たとのことだ。顔面まひの原因は、どうもストレスだけではないようだ。

話は戻るが、昨今の食材の偽装発覚はあまりにも数が多くて、もはや多くの日本人は「さて、ここは不祥事があったかなかったか?」と考えるのが面倒になってきたと思う。結局「だまされてもいい」と元通りデパートやホテルのレストランを利用し、疑いを持たぬようにしてお歳暮やおせち料理を注文するようになる気がする。騙されたと怒っている日本人がどれぐらいいるだろう。実害が分かりにくい場合、日本人は多分、怒る気持ちや責任追及する思いを麻痺させないと生きていけないのだろう。そういう「あまり事を荒立てないで何でも許してしまう心」が、ここまで日本をダメにした気がしている私は、こういう傾向を嘆かわしいと思う。どこかで見かけたが、偽装をした店は今回なぜ営業停止にならないのだろう。吉兆の時とは、対応がずいぶん違うではないか。偽装表示は法律には触れないのだろうか。

そういう私の心にも「つい許してしまう心」があることを認めよう。いつまでもそれはそのままでいいのだろうか。それが身を滅ぼすことになる前に、本当は点検しなくてはと思う。間違いに気づいたとき、今回もなんとかなると捉えるか、それとも何度目かなのだから根本的に改めることにするか。個人の人生の場合、それは本人の覚悟次第である。

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2013/11/06

♪長い夜

今朝まぶしい東の空を見た時に、長い夜が明けたんだなぁと思いました。そしてそのあと、松山千春の歌を思い出しました。懐かしい歌です。昔ザ・ベストテンで見ていました。あの頃この人は絶頂期でした。

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なんだかこれではツィッターのようですが、今朝思ったことをここに書き留めました。

今日は水曜日。三連休があったので、私の曜日感覚が狂っています。昨日燃えるごみを出し忘れたのに今気付いて、困ってがっくりもしました。

仕事は9時からです。昨日ホームベーカリーでパンを焼いてくれた娘は、今日は心配ごとはなくなったようで登校です。気持ちも新たに行ってきます。

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2013/11/04

2013秋 中学の美術室

子どもが通う中学の美術室は、美術部員の作ったハロウィン飾りで今賑やかなんだそうです。

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12人の優しい日本人

世の中は三連休だったが、私はサービス業勤務なので、シフトの都合で休みは文化の日だけだった。ところが昨日の文化の日は、前々から娘と出掛ける予定にしていたのに、朝から雨。娘はぐずぐずしてなかなか支度をしないし、もう諦めようかと思ったが、どうしても見たい作品があったので、昼過ぎてから出発。目的はここ。

   菊池恵楓園「浜田知明作品展 2013秋」(←ここをクリック)

浜田知明は、この夏「日曜美術館」でも紹介された、熊本在住の95歳の作家である。私はこの作品のうち、自分が特に気に入ったものを直に観たいとかねがね思っていたので、昨日は大満足だった。私が気に入っているのは、「詩人」や「月夜」。先日は天皇皇后両陛下が訪ねた療養所の会場にあった、ハンセン病の歴史を知ることのできる展示も、私には大変勉強になった。人権が長い間ここまでないがしろにされていたとは。私は言葉を失った。

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私たち二人は昼ごはんがまだだったので、うちに帰る途中で空腹に根をあげた。行儀は悪いがパン屋で買い物をして、車の中でパクパク食べた。家族だとそういうことも許される。さて、そのまま気ままな夕方は、家に帰って73円で借りた昔の映画を観て過ごした。三谷幸喜のこの映画は、もう20年以上も前のもの。個人的には「ジンジャーエール」というセリフのところがとても面白いと、久々に観ても思った。

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今日本は、秘密保護法が現実のものになりかけているような、自由や平和とはかけ離れた状況になりつつあって、油断も隙もありやしない。だけど、始終緊張しているわけにもいかないし、せめて家の中ではのんびりと、笑ったり眠くなったら寝ちゃったり、していられるうちはしていたい。ただ、世の中で今まで何があったのかは知っておかねばならないし、これからのこともよく考えて暮らしていかねばならない。誰かにまかせていても、自分の人生の答えは出ない。

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