12人の優しい日本人
世の中は三連休だったが、私はサービス業勤務なので、シフトの都合で休みは文化の日だけだった。ところが昨日の文化の日は、前々から娘と出掛ける予定にしていたのに、朝から雨。娘はぐずぐずしてなかなか支度をしないし、もう諦めようかと思ったが、どうしても見たい作品があったので、昼過ぎてから出発。目的はここ。
菊池恵楓園「浜田知明作品展 2013秋」(←ここをクリック)
浜田知明は、この夏「日曜美術館」でも紹介された、熊本在住の95歳の作家である。私はこの作品のうち、自分が特に気に入ったものを直に観たいとかねがね思っていたので、昨日は大満足だった。私が気に入っているのは、「詩人」や「月夜」。先日は天皇皇后両陛下が訪ねた療養所の会場にあった、ハンセン病の歴史を知ることのできる展示も、私には大変勉強になった。人権が長い間ここまでないがしろにされていたとは。私は言葉を失った。
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私たち二人は昼ごはんがまだだったので、うちに帰る途中で空腹に根をあげた。行儀は悪いがパン屋で買い物をして、車の中でパクパク食べた。家族だとそういうことも許される。さて、そのまま気ままな夕方は、家に帰って73円で借りた昔の映画を観て過ごした。三谷幸喜のこの映画は、もう20年以上も前のもの。個人的には「ジンジャーエール」というセリフのところがとても面白いと、久々に観ても思った。
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今日本は、秘密保護法が現実のものになりかけているような、自由や平和とはかけ離れた状況になりつつあって、油断も隙もありやしない。だけど、始終緊張しているわけにもいかないし、せめて家の中ではのんびりと、笑ったり眠くなったら寝ちゃったり、していられるうちはしていたい。ただ、世の中で今まで何があったのかは知っておかねばならないし、これからのこともよく考えて暮らしていかねばならない。誰かにまかせていても、自分の人生の答えは出ない。
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