ランドリーの片隅で
今夜は雨も上がり、丸い月が冬の星座と一緒に天空に輝いている。私は乾ききらない洗濯物をコインランドリーで乾かそうと、夜も更けてから外に出た。そして先日の流星群の夜、嫌なことや悲しいこと、不安なことが星と一緒に流れて消えたら楽になれると思ったら、気持ちが明るくなったのを思い出した。
そういえば今日職場で、江戸時代に描かれた滝の絵を見つけて思ったのだった。滝のように勢いよく水が落ちるイメージは、実に気持ちがよい。滞っているものが流れ落ちていく瞬間は、やがて必ずやってくる。新しく生まれては消え生まれては消え、めぐりめぐっていく自然。
そう、人間だって自然の一部。そう思えば人生は、所詮ちっぽけなあっという間の出来事である。どう生きて死のうが、あまり大きな違いない。ただそれが受け継がれ繋がって、次の世代や社会を作っていくイメージを、持つか持たないか。それは人によって様々だ。自分勝手に死んでしまってハイ終りではつまらない。命の問題に気づかぬまま死んでは、折角の人生がもったいない。そんな風にも思う。
あきらめないで大切に、あっという間だけど楽しんで、キラキラ光って暮らしていたい。まもなくクリスマスの寒い夜。洗濯物が乾く間に、思いをめぐらせたランドリー。
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