とりなしの祈り
昨日見たフィンランド映画の「ヤコブへの手紙」は75分と短いが、大変素晴らしい心打つ映画だった。終身刑の身の上が恩赦によって釈放された中年女。出所後の彼女の働き口は盲目の老牧師の家で、仕事内容は信者からの悩み相談の手紙を読み返事を代筆することだった。
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クリスチャンの私は、若い頃通っていた教会で尊敬する牧師から、とりなしの祈りについて話をする機会があったのだが、この映画はまさにそのことを思い起こさせる内容だった。深く映画で感動し気持ちを誰かに話したいと思い、私はまずカトリック教会の売店に行って、買い物のついでに店員さんと語り合った。それでもまだ話足りないと思って歩いていたら、ちょうど携帯に友人から電話がかかってきて今からお茶を飲もうと言う。これこそ神様のお導きと嬉しくなって、市電の駅で待ち合わせ。喫茶店で近況報告をしあって気持ちが安らいだ。クリスチャンの彼女はその映画を見たいと言って、18時からの会に出かけていった。
帰り路私は再び市電に乗ったのだが、今度は滅多につかまらない忙しい知人に遭遇。大事な打ち合わせをできたのはまさに奇跡!面白い一日だった。
簡単に作った夕飯をとりながら、また映画を見た。これまたいい映画だった。それは「マリー・ゴールドホテルで会いましょう」。
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人生にはいろいろなことがあって、老年に近づくほど希望は持てなくなっていくけれど、幸せに死ぬためには最後まであきらめないで夢を持っていたいと思った夜だった。
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