トレーニング デイ
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悪と正義がせめぎあい、折り合いをつけて生きている街、米ロサンゼルスの麻薬取締り警官を描いた2001年の映画、トレーニング デイを見た。日本語でいえば訓練日という意味だ。主人公は昔アメフトのディフェンスでならした正義感の強い白人警官(イーサン・ホーク)。腕のいい先輩で黒人のデンゼル・ワシントンのもとで、刑事としての1日目を経験することになるのだが。長い長い1日は圧倒的なリアリティーで見る者を引き付ける。尊敬していた刑事は、常識では理解不能でヘドが出そうなぐらいの悪徳警官だった。
私は若い日には想像もしなかった過酷な試練を何度か経験し、生まれ育った横浜から遥か西の九州に今は暮らしている。そこで出会う人たちは、この映画で主人公が知り合う人たちと同じく、はじめは赤の他人。背景も主義も生活ぶりも知らない人と、日々出会っては、その度にちょうどいい距離を保ちながら関係を作っていくことの繰り返し。何がよくて何が悪いか判断がつかないまま、
交通整理もできぬまま、知り合いが増えていく。ここで会った人とあそこで会った人が知り合いということが実によくある不思議。町の大きさが、関東とは違うのだ。両者が仲がよい場合ならいいけれども、悪い場合は気を遣う。
何だか毎日がサバイバル。戦国時代の武将も、生き延びるためあらゆる知恵を使ったと思う。そして時代は今に飛び、環境の悪化に拍車がかかった。さて現代日本では、生き残るのは誰だろう?多分総合力の高い者だけが未来へのチケットを手に入れられる。そしてその子もまた生き延びる。運も総合力に含まれる。
正義と悪と、勝つのはどっちだ?人間が自分らしく幸せに暮らすため、守るべきものは何だろう。
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