お日様プリーズ
熊本のこのところの雨はひどいものだった。雷と大雨の夜の間、鳴り響く携帯のアラーム音。地震でなくても鳴るんだな。おかげで寝不足になり、通勤時に雨のせいで渋滞もひどいのが重なり、イライラ疲れた。
地震で避難所にいる人の車が校庭で水をかぶったり、新たに避難してきた人たちが避難所になじめず、雰囲気が悪くなったという話を聞いた。
せっかく地震の後始末を終え農園や工場が動き出したのが、激しい雨による川の増水や崖崩れでやられたという話も聞いた。
応急措置で落ちた瓦の部分から雨漏りしないためになんとか工夫して(あるいは業者やボランティアに頼んで)ブルーシートをかけてある屋根が雨漏りし、畳をはじめ家財道具が濡れて、ぐずぐずになっているそうだ。これからカビが発生したらどうやって乾かし補修するのだ?ブルーシートの耐久性は、非常に短い。瓦は全然調達できない。大工が足りない。工事は一年先とかざらに聞く話だ。
地震で半壊になった家にいる親を、引き取らなくてはいけなくなったが、自分の家には親が入れる部屋はないとか、どうにも片付かない家を諦め親戚宅に身を寄せたとか、もう事業がたちゆかなくなったから廃業するとか………。
全てが悲劇。どれもが一大事。そういうことがどんどん重なっていく。
せめて晴れてくれれば。お日様が出た今日の日曜日。私は嬉しくて自転車で、町まで行った。町にはそういう日常を忘れたい人が大勢出てきていた。中には、夕方また避難所に帰る人もいるんだろうなぁと思いながら、私は美容院に行き、帰りにはちょっとお買い物をして、お日様の中自転車で家に帰った。大分気分がよくなった。
それでも人間、自然を操作はできないから、なんとかこうとか生きていくしかないんだな。神様にはせめて、これ以上の試練を熊本には与えないで下さいと祈ります。お日様をください、適度でいいので。どうぞよろしくお願いします。
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