平成30年7月西日本豪雨
7月5日、夕方にさをりひろば江津で一斉に携帯アラームが鳴った。熊本の大雨に出た警報だった。あれから、九州の大雨に続いて、気象庁によれば過去に経験したことのない大雨が西日本各地に降るということだった。そして、その想像を絶する豪雨は本当に西日本各地を襲った。私は5日までに提出しなければならなかった大切な書類を仕上げることができないまま、今日になっている。あのアラーム以来気もそぞろ。落ち着かないったらない。
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週末が明けて月曜日。今日は7月9日である。共同通信によると、被害の状況は以下の通り。
「活発な梅雨前線による西日本豪雨の死者は9日、12府県で112人に上った。死者・行方不明者299人を出した1982年の長崎水害以降、最悪の被害となった。6府県の83人が安否不明で、消防や自衛隊による懸命な救助活動が続けられたが、広範囲の浸水で被害の全容は見えない。さらに拡大する恐れもある。気象庁などによると、西日本に停滞していた前線の活動は弱まり、各地で天候が回復した。ただ、これまでの記録的な豪雨により引き続き土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。総務省消防庁によると、9日正午時点でも避難指示・勧告の対象は約180万人。」
皮肉にも、本日九州北部の梅雨が明けた。気温が高いので、湿気があろうがなんだろうが洗濯物がバリバリに乾いた。しかし心まで晴れ晴れとはいかない。今なお被災地で水が足りない中、大切な人が見つからない哀しみにある人、復旧のために働く人の気持ちはどんなであろう。
テレビを見ると、5日朝のオウム真理教幹部7名の死刑執行という不快なニュースは、この豪雨のニュースでかき消されたようだ。水道民営化という信じられないようなことが国会で決議され、アベ首相はこんな大災害があっても酒盛りだか休養だか知らないが表には出てこず、やっと本日非常災害対策本部が設置された。激甚災害に指定したのも今日やっと?雲隠れしてこそっとフランスに行きたかったのだろうか。これだけ被害が大きいと分かり、とうとう外遊はあきらめたようだが対応が遅きに失する。こんな指導者が国のトップとは嘆かわしいことだ。
平成は災害や事件続きの不幸な時代だった。厄払いに大仏建立が必要では?という巷の声も馬鹿にできない。こういう不安な民心を、独裁者がさらっていっては、本当に国が滅びてしまう。
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