『82年生まれ、キム・ジヨン』
2016年の韓国ベストセラー。日本でも翻訳されてヒットしたが、ついに映画が10月~上映される。遅ればせながら、先日読了。これほど身につまされる内容だとは思わなかった。
韓国は昨年旅行して感じたけれども、とても日本と似ていると思う。違う点は勿論探せばいくらでもあるのだが、国民性が似ている。タイトルの小説でテーマになっている女性の地位が低いという点も、大変似通っている。
#Me Too運動を語る上でも、ジェンダーを語る上でも外すことのできないこの本を、映画上映の機会に改めてまだの方には是非読んでもらいたい。女性であるが故に我慢させられることの積み重ねで精神に異常をきたしてしまった主人公キム・ジヨン。あながが噛みしめた悔しさを、決して無駄にしてはいけないと思う。諦めたらおしまい。誰かがやってくれるのを待っていてはいつまでもこの状況は変わらない。
それにしても、記憶に蓋をしていただけで、掘り返せばいくらでも出てくる不平等の数々。当たり前に受け入れてしまっていた我らにも問題がある。今こそ呪いを解かねばならぬと思う。本当にそう思う。
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