昨日教会の礼拝が終わり午後の会に出ていたら、急用が出来たので帰宅しました。すると娘が台所で何かしています。立入禁止と言われてしまい、なんだろうと思いつつ、居間にゆき、メールを出したり受けたりしていました。まず私の携帯に電話してきた相手が動揺しているので、私は困っていました。
ため息をついていると、背後に気配を感じ振り向くと、娘がにこにこして丁寧に焼いたホットケーキ(三段重ねでした)と飲み物を載せたお盆を持って立っています。メイプルシロップをかけながら食べて欲しいと言われ、私は緊張していた心がバターのように溶けていくのを感じました。お~、なんて優しい娘でしょう。それは母の日のプレゼントなのでした。早速食いしん坊でブルーベリーが大好きな私は、娘と半分こにしてホットケーキをいただきました。その美味しさといったら、この絵本たちに出てくるケーキにたぶん引けをとらないものでした。
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ハプニングというのは、息子が外出先で行方不明になったということ。でもちゃんと見つかりました。もう子どもじゃないんだから、見失ったほうがあたふたしてどうすんの?というのは、私の感想。これは私が何度も同じ経験した結果、到達した境地なんで、初めてはぐれた父親がびっくりしても当然なんですけども。大人なんだから、高校生の息子のこともう少し信用してほしいと思いました。…あとからわかったことですが、携帯電話が嫌いで持っていない息子は、連れを見失っても動じないで、何の連絡もしないで、時間をかけてじっくり展覧会を見たそうです。展示が大変興味深かったとのこと。
結局同じ建物にいるわけですから2時間後には巡り合えたようで、よかったじゃんと私は思いました。息子には、混雑した場所で連れとはぐれたら普通は相手が心配するから、はぐれたときはここに来ることにしよう、と場所を決めたりしたほうがいいよ、とアドバイス。ついでに公衆電話を見つけて、相手の携帯に電話したらよかったよ、と話すも、これはなかなか受けて入れてもらえませんでした。連絡先をメモするのが嫌というので、覚えさせました。これでこの次同じことが起きても大丈夫かなと思います。相手が私でも、できればそうしてほしいのですが、どうでしょうか?展覧会はこちら(↓)でした。
東京国立博物館平成館 写楽展
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夜になって娘の悩みごとを聞かされ、ちょっと動揺した私です。昼間にはニコニコ私のために素敵なケーキを焼いてくれたのに、乙女ごころは複雑でストレスいっぱいだったと分かりました。様子が少し変なのはわかっていたので、一番の気がかりなことを話してくれてよかった、と考えました。
簡単に解決する問題ではなさそうなので「無理しないで休みなさい」と声をかけたら、ようやく安心した様子。結局就寝が遅くなったので、今日は学校を休ませてもらい、のんびりさせようと思います。学校には事情を話して、ちょっと相談に私が行けばいいことです。先生方は専門家なわけですから、連絡をとりつつ、一緒に問題解決できるように動いていただけると信じましょう。
娘にはまずは今日一日、花盛りの美しい庭の花を眺めながら、家の中で柔らかいハートを手作りしたり、ピアノを弾いたり絵を描いたり、安心して過ごしてもらえればいいと思います。
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