2016/02/24

水色の物語

「水曜日に開封してください」と私のもとに届いた手紙。差出人は、熊本は赤崎水曜日郵便局。水曜日まで待って開けてみると、そこには若い女の子の物語がつづられていた。

話は私がとある日曜日に、熊本の芦北にある つなぎ美術館 を訪ねたところにさかのぼる。あの日私は、高速を飛ばして津奈木町まで出かけ、美術館にあったポストに手紙を投函したのだった。水色にキラキラ光る海のある小さな町を見下ろす丘にケーブルカーでのぼり、ひととき思いをはせた。その思いを綴った手紙は、どこの誰にとどいたのだろう。興味が広がる。なんて素敵なプロジェクトだろう。

このプロジェクトは「赤崎水曜日郵便局」 という。海に浮かぶ赤崎水曜日郵便局に自身の水曜日の物語を送ると、知らない誰かの水曜日の物語が送られてくるというちょっと不思議なアートプロジェクトです(この紹介文は、『赤崎水曜日郵便局』の公式ブログより)。

赤崎水曜日郵便局
赤崎水曜日郵便局 楠本智郎 つなぎ美術館

KADOKAWA/角川マガジンズ  2016-01-27
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私は、慰めのハートもそうだけれど、こういう物語が好きである。誰かの気持ちが誰かに届く、誰かの物語が違う誰かに届く。こういう繋がりによって、人が慰められたり元気が出たりする。そういうことが、なんだかいいなぁと思うのである。

 

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2016/02/07

にんじんケーキ

にんじんの季節です。たまにはケーキも焼きたいと思って、いろいろレシピを検索中です。ネットでしらべておいたのに、一番気に入ったのはどこへ行ったか? そんなとき思いだしたのがこの絵本。いいですね、温かくて。

にんじんケーキ (児童図書館・絵本の部屋)
にんじんケーキ (児童図書館・絵本の部屋) ナニー ホグローギアン Nonny Hogrogian

評論社  2009-05
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人参のお菓子でかわりにこんなの見つけました。これ簡単そうだからやってみようかな。

◆人参チップスの作り方◆(みんなの健康より)

材料
・ニンジン 2本

・粉シナモン スプーン半分

・粉生姜 スプーン4分の1

・サラダ油

 

作り方
・オーブンを250度まで温める

・ニンジンを洗って皮をむき、細長く切っていきます。

・ボウルに入れて、粉シナモンと生姜を振りかけます。

・器にサラダ油を少し振りかけてそこに先ほどのにんじんを入れて、粉シナモンや生姜がかかり過ぎてないかどうか確かめてください。

・器をオーブンにいれて10分ほど焼き色がついてくるまで焼いてください。

・コーヒーやおやつの時間にニンジンチップスはぴったりです。

・あとはしっかり冷まして食べるだけです。

これらのニンジンチップスは、ヨーグルトとはちみつを入れて混ぜて食べても美味しいです。

----------------引用終わり----------------

今日は日曜日。昨日は味噌を仕込んだし、今日は家を片付けたい気持ちもあるけれども、出かけたい場所もあるし。

なんとなく今日のテーマは「水色」です。

 

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2014/04/14

ジルベルトとかぜ

うつろなる五月、という佐藤春夫の詩を中学生の頃習った。なんだかこのごろ忙しすぎたせいか、気持ちが落ち込んできて、今日はそのタイトルを思い出す。そんな疲れた気持ちを癒してくれるのは、桜が終わったこの土地の晴天の日の、気持ちの良い風である。 こんな日には、布団をベランダに三つ並べて干せるようになった。引越しは大変だったけど、広い部屋に移ってよかった。

ジルベルトとかぜ

ジルベルトとかぜ

マリー・ホール・エッツ たなべいすず

冨山房  1975-08-05
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疲れた時には気の合う人に会い、気に入ったものに囲まれ、のんびりするのがよいみたい。今日はお休み。夕方友だちのところにマッサージしてもらいに行こうと思う。たけのこご飯を炊いたので、大好きな人たちに夜食べてもらおうと思う。そして枕元には、この大好きな絵本。『ジルベルトとかぜ』。私の大好きな絵本の一つ。 明日には疲れた気持ちが、少しでも癒えるといい。今日これから、心安らかに過ごせるといいな。

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2014/01/24

どんなにきみがすきだか あててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)
どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋) サム マクブラットニィ アニタ ジェラーム

評論社 1995-10
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今夜は前の職場で一緒だった人たちと、久しぶりに会ってご飯を食べた。新しいところに移って間もなく7カ月たつが、そういえば渡し損なっていたので、と今夜渡されたプレゼントは? この『どんなにきみがすきだかあててごらん』という本だった。可愛い絵本。胸にぐっとくるタイトルだ。

私は九州に来て、実に多くの知り合いができ、仲良くしていただいている。とても幸せだ。けれど親しくなればなるほど、やがて別れなくてはいけない日がくるのだろうか?と不安になる。そんなふうに感じるのは、2年前引っ越した時の心の痛みが大きかったからなのだろう。

自分でも弱いし臆病だと思う。普段は笑顔でいるけれど、悲しい気持ちに蓋をしているだけなのだな、としみじみ帰り路に考えた。もう親しい人たちと離れたくない。そうなることが怖い。こんなことになって悔しい。原発さえ爆発しなければ。こんなことたくさんだ。あれからもう3年が経つ。

家に帰ってから、今日いただいたお菓子を娘と一緒に食べた。なんだか嬉しい味がした。怖がらずに明日もまた、笑顔で暮らさなくては、福が逃げてしまうなぁ。もっとしっかりしなくてはなぁ私。大事にしてくれる人がいるんだものな。

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2013/10/30

せいめいのれきし

せいめいのれきし―地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本)
せいめいのれきし―地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本) バージニア・リー・バートン

岩波書店  1964-12-15
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この絵本を子どもたちと読んでいる頃、私はロマンチックに、生命の営みに感動していた。受け継がれてきた生命の一つとして、今の私がいるんだなぁと。 でも、大切な命の源である地球を人間は汚してしまった。掃除のしようがないほど。決して元には戻せない。

受け継がれてきた生命は、今や瀕死の状態である。さらに追い打ちをかけるような、自然災害の数々。

立ち直ろうとすると、金儲けに目がくらんだ人たちが足を引っ張る。仲違いが起こる、離合集散。疑心暗鬼、なんでもござれ。 これからの世代に責任はない。これらは全て、私を含め、今の大人が引き起こしたこと。地球にどうやって詫びたらいいのだ、この不始末。愚かな人間。

友は倒れてしまったが、それでも生命が保たれるよう、今はひたすら祈る。

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2013/10/15

風が強く吹いている

車の調子が悪いので、修理に出した。しかし連休中の急なこと。工場では代車の手配がつかなかったということで、いつもは交通手段につい車、となってしまうわたしなのだが、しばらく工夫して暮らすしかない。というわけで、昨日は休日だから道が空いているだろうし、自転車通勤をしてみた。以下その様子を書いてみる。

朝は秋も深まってだいぶ涼しいので、きりっと気持ちが引き締まりいい気分で出発できた。家の周辺はいつもなら高校生が通学のために走り回っているのだが、昨日は町の方面へも郊外の方にも自転車でゆく人は少なかった。役所に出勤の人もいないようで、なんの混雑もなし。以前町に行くときに試したより早く職場に到着。ドアtoドアで40分。途中前をゆく学生を見つけ、同じ速度で走ろうとしたが断念。そういうことは、日頃のトレーニングがないと無理である。でもなるべく速く走ったので、完全燃焼、達成感二重丸。というふうに、昨日は朝から楽しい気持ちであった。

しかし昨日は連休最終日のため日中は人出が多く、仕事が忙しかった。昼も過ぎやっと5時半になって勤務を終え、さて帰り道である。昼間は暑くても日差しは既に秋の気配を取り戻し、夕暮れの町は大変美しかったが、どうも風が強かった。強い風の中自転車をこぐのは、運動不足の私には少々ハードな運動だった。しかも帰りはなだらかな上り坂でもあったので、家に着く頃には私はヘトヘトになった。風に負けそうになり途中で降りて、しばらく押して歩いたところもあったりしたので、結局往路より15分ぐらい多く時間がかかった。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

三浦しをん

新潮社  2006-09-22
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夕飯は買ってきたもので簡単に済ませた。娘がご飯を丁寧に研いで炊いておいてくれたので助かった。私はそのまま汗を流したら、バタンキュウで寝てしまい、健康的な朝を今朝は迎えた。体に疲れが残ってはいるが、いい気持ちである。以前体を鍛えていた頃のようにはいかないけれど、たまにはこうして体を動かすのはいいものだとつくづく思う。今日は休んで、またいつか自転車通勤に挑戦したい。できれば風が強く吹いていない日に。

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2013/10/03

♪あの頃のまま

昨日はお気に入りの絵本を娘に読んでから寝た()。この頃クラスの生徒会立候補者の応援ポスター制作を引き受けてしまい、熱中するあまり寝不足でくたくたの娘が、これを大いに喜んだ。先月幼稚園に職場体験に行ったこともあり、子どもの頃のことを思い出してはぽつぽつと話をしてくれる事が増えた娘だが、昨晩も絵本の時間のあとその続き。

「ママってどうしてそんなに絵本読むのがうまいの?ほんとすごいよね。」

そんなことを言われても、困ってしまう。私の祖母がお話しが上手な人だったらしいし、父も朗読の先生だったから、私も下手ではないと思うけど。

*************

私は親に絵本を読んでもらった経験がない。絵本の楽しさは知らずに大人になった。落合惠子が原宿にクレヨンハウスを作ったと聞いても、大人にもなって絵本を好きだなんて幼稚だと思っていた。そんな私が子育てを通して、絵本の素晴らしさを知った。

ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
ちいさいおうち (岩波の子どもの本) バージニア・リー・バートン

岩波書店 1954-04-15
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私は辛い環境で子育てをした。でもせめて子どもが安心できる時間を作らなければと、絵本に頼った。元々持っていたのは、昨夜読んだ『赤い目のドラゴン』(世田谷美術館に幼稚園の先生をしている友だちと行ったときにプレゼントしてもらった)と『ちいさいおうち』ぐらい。あとは少しずつ育児の過程でいただいたり、私が買いそろえたり、幼稚園や図書館で借りてきたものだったのだが、子どもが育つに従って絵本の時間は、私と子どもたちにとってかけがえのない時間になっていった。

いい絵本は人間の心を育て、揺るがぬ根っこになると思う。これからも私はずっと、絵本を大好きだと思うし、私の子どもたちもそうだと思う。本当に絵本の良さを知ることができてよかった。ありがとう。

※私の絵本ブログはこちら。→ ♪あの頃のまま

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2013/10/02

♪今日でお別れ

今朝から、今日はなんの日だったかなぁ?と考えていた。なんだかひっかかるこの日付を、一日気にして過ごした。

そんな今日は、職場で思わぬところで救いの神が現れたり、好感を持っている人にご飯に誘われたり、嬉しいことの方が多かった。 夜はいつもよりちゃんとご飯を作り、なんだかのんびり過ごしている。子どもたちが仲良く電話で話しているのを聞いていて、幸せな気持ちになっていたら、やっと思い出した。今日は絵本『赤い目のドラゴン』に出てくる、10月2日だったのだ。

赤い目のドラゴン (大型絵本)
赤い目のドラゴン (大型絵本) アストリッド・リンドグレーン イロン・ヴィークランド

岩波書店 1986-12-01
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仲良しだったドラゴンと子どもたちの、悲しい悲しいお別れの日。ドラゴンは夕焼けぞらに飛び立った。それが10月2日だったのね。私と子どもにとって懐かしいこの絵本を、今夜は味わって寝ようと思う。

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2013/09/30

がちょうのペチューニア

がちょうのペチューニア
がちょうのペチューニア ロジャー・デュボワザン まつおかきょうこ

冨山房  1999-01-16
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やっと元気になってきました。ブログをほっぽらかしにするぐらい、最近忙しすぎたんだなぁと思います。私はあれこれ動き回るのも好きですが、それだけでは疲れてしまいます。安心してくつろげる場所が、私には大事です。憩いを感じる場所といえば、それは家族のいるところであったり、教会だったり、自分と向き合える場所だったり。そういわけで、「ただいま」という気分で今パソコンの前に座っています。

昨日私が仕事に出ている間、娘は家に友達を招き、一緒に絵を描いていました。娘のを見せてもらったら、映画の「未知との遭遇」と谷内六郎の絵がドッキングしたような、雰囲気のある絵です。完成が待たれます。クラブの仲間と、どこかの町のコンクールに出すんだそうです。

私はというと、昨日はスマートフォンが使えなくなるし、思いがけないいざこざはあるし、気持ちが落ち着かない一日でした。でも図書館から借りてあった絵本のうちこの本を手にとって表紙をめくったら、とても元気になりました。『がちょうのペチューニア』。とても優しい元気の出る色が、嬉しいぐらいです。どんな国の人が書いたのかしらと見てみると、作者のロジャー・ デュボアザンはスイス人だとのこと。ペチューニアはおばかさんで、仲間のことを振り回してしまいます。それからもう一冊、同じ作者の絵本を借りてありました。『みんなのベロニカ』です。優しいカバのベロニカが農場にやってきて、つまはじきに合うのですが、やがて仲間に受け入れられるお話です。

みんなのベロニカ
みんなのベロニカ ロジャー デュボアザン Roger Duvoisin

童話館出版  1997-06
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よそ者を受け入れるのは、どんな共同体でも大変です。そして大抵の集まりには、元々おかしな人はいるものです。それをはじき飛ばしてしまえば同じような考えの人たちばかりだからやりやすいかもしれないけど、でもちょっとそれでは平和的じゃないし、発展性もないでしょ?一緒に時間を過ごす仲間とは、できることならお互いを認め合って暮らしていきたいものです。せめて違いを否定せず、受け入れられるゆとりがほしい。この絵本は、私の今の心境にぴったりだと思いました。

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2013/09/27

おおきな なみ

おおきな なみ―ブルックリン物語
おおきな なみ―ブルックリン物語 バーバラ クーニー 掛川 恭子

ほるぷ出版  1991-08-30
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久しぶりに図書館で絵本を借りた。何気なく表紙の印象だけで手にとった本なのに、帰ってきて娘に見せたら、喜んで読み出した。 翌日、ところでどうだった?と娘に『おおきな なみ』の感想を聞いてみると、「今まで読んだ本の中で一番のお金持ちが出てきてびっくりしたよ!」とのこと。なになに?

この本は、作者であるクーニーの一族の物語である。クーニーの祖父やその兄弟は、新天地アメリカにわたってきたドイツ系の移民で、材木商を営んでいた。ニューヨークと川をはさんだブルックリンの町に住んでいた。ハーティーが、この本の主人公だ。小さい頃から絵を描くことが好きだったハーティの夢はペインターになることだったが、それを話すと兄弟には笑われた。しかしハーティーの母の家系は、音楽家と画家ばかりだったらしい。母はピアノが好きで、子どもたちにピアノを教えるかたわら上流階級の暮らしを送っていた。ハーティーは裕福な両親と使用人との生活を送り大人になった。 画家だった祖父の描いた絵は、客間に飾られていた。豪華絢爛なその絵は「舟にのるクレオパトラ」というタイトルであり、来客たちは豪華な食事のあと、その絵とシタンのピアノのある客間で寛いだ。ハーティーの父は、あの絵の船は実際には浮かばないと言っていたので、ハーティーが実際の客船の絵を描くと誉めてくれた。ブルックリンにはホテルがないな、と言って、お父さんはブルックリンにホテルを作りました、というところで私と娘は驚いた。ハーティーの娘であるこの絵本の作者は、このホテルの最上階で育ったそうだ。 この本は、とにかく海の絵が美しい。黄色がかっている色調が優しく、ありきたりでない。少女時代夏のあいだを過ごした別荘で浜辺の散歩をしたとき、一つとして同じものがない波を見て、ハーティーは想像力を働かせて考えた。やがて大人になった彼女は本当に絵描きになった。「すばらしいえをかく」夢の道を歩き出した。そしてその後、クーニーの母となったのだった。 代々伝わる絵の才能以外に、自然をたっぷり味わえる環境にあったことや両親の理解が、クーニーの母の将来を決めた。それにしても一族の並外れた資産家ぶりは、大人の私が読んでも驚かされる。ここに描かれた豪華な暮らしにはため息をつくばかりで共感はできないが、ブルックリンの富裕層の記録という意味で、価値があるのだろう。

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