深夜へようこそ
私の中で千葉真一といえば、もちろん「キイハンター」。蹴り上げた足があんなに高く上がってかっこいいなあと、子どもながら感心して見たドラマ。野際陽子の歌声も、今は懐かしい。その後ずっとあとになって、山田太一の「深夜へようこそ」に出ていた千葉真一もよかった。あれはまだコンビニが世間に定着しつつあった、そんな時代だった。
今日の夕食後夜陰にまぎれて登校拒否の子どもたちを連れて買い物にでかけ、暗い街に明るく輝くスーパーとコンビニを見たとき、「深夜へようこそ」を思い出した。あのドラマは好きだった。山田太一は、厳しいけれど優しい。「想い出づくり」の田中裕子、森昌子、古手川祐子、皆若かった。加藤健一、田中美佐子のことも覚えている。ザンフィルの音楽も懐かしい。キルケゴオルという哲学者の名前を初めて覚えたのは、このドラマだった。「岸辺のアルバム」の八千草薫、中田嘉子、国広富之、みんな若かった。多摩川の水害で、家を流される一家のお話だった。あのころの私は、よくドラマを観ていた。良いドラマが多かった。
さて話を元に戻そう。私の大好きな内野聖陽主演のNHK大河ドラマで、千葉真一は誰よりもいい味をだしていた。しかし千葉演ずる「板垣~。」は惜しまれつつ、先週死んでしまった。千葉真一の存在が、どれだけこのドラマを支えていたことか!永嶋敏行も竜雷太もいい味だしているが、千葉には誰もかなわない。
千葉真一さん、俳優を引退するのは、まだまだもったいないですよ。もっと私は、千葉さんをドラマで見てみたい!
| コメント (2) | トラックバック (0)
最近のコメント