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2008年4月30日 (水)

山本文緒『恋愛中毒』

何冊かここのところ山本文緒を読んだが、この本は私としては他の本とはワケが違う、凄みを感じた。あまりの面白さに、最後まで一気に読み進んでしまった。

恋愛中毒』

主人公・水無月に自分を重ね合わせて読む人もいるだろうし、こんな女にひっかかったら怖いな~と一歩ひきながら読む人もいるだろう。私は、わかるな~こういう人いるな~と思いながら読んだ。

とにかく、思いは純粋。だけれど歪んでいる。人格に障碍があるような、その原因が生育歴にあるような感じ。私は専門家ではないからわからないけど、知性があっても理性があっても、心はコントロールできない人が実はこの世には溢れているとおもう。そういう人とは少し距離を置くことが一番うまい付き合いかたなんだろうけど、ちょっと危険な人は首から「要注意」という札を掛けてくれているわけじゃないし自覚もない場合があるからまずい。

苦しいのは当人だけでない。巻き込まれた人たちは、犯罪でもないかぎりは警察もたすけてくれないし、どうやって解決していくのかな、こういうトラブル。

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2008年4月18日 (金)

19歳の純情

167話の最終回まで、あと5話とせまりました。今はまっているのは、韓国ドラマ「19歳の純情」です。

「頑張れクムスン」と同じタッチの、ラブコメホームドラマですが、あのドラマであんな役だったあの人が、こっちのドラマではこんな役!という韓ドラの楽しみ方がたっぷりできるドラマです。

何かと心身ともに調子が崩れがちな木の芽時に、未亡人となった母と一緒に心から泣き笑いさせてもらえて、このドラマにとても感謝しています。

162話ともなるとクライマックスを過ぎ、延長戦という感じで、つけたしっぽいエピソードが多いのですが、それでも登場人物が多いから不自然さは全然ないですね。このドラマ、多くの人に見てもらいたいです。とてもいいですよ。

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2008年4月 2日 (水)

韓国ドラマ「姉さん」

韓国ドラマ「姉さん」を見終わりました。

主演のソン・ユナはわがままな金持ちの娘として育ちますが、夢を追って会社経営をしている父親の突然の失踪のため、二人の弟と一緒に路頭に迷うことになります。プライドが傷つき、親戚には裏切られ、明日の食べ物すらお金がなくては買うことができないため、ヒロインは力強く立ち上がります。

陰になって支えてくれるのは、大学の講師をしている恋人。今までは身分違いで結ばれぬ運命と思っていた相手だったのに、傷ついた彼女が再び歩き出せるように、住む場所を探し貧しい自分の家族が暮らす家に迎え入れます。しかし何かとトラブルを持ち込むヒロインのきょうだいは、彼の母親からは疫病神扱いされてしまいます。

弟の一人がやむを得ずおこした暴力事件の後始末の為に、大学講師が世間には秘密のまま予備校の講師をして大金をつくったことが、決定的にわだかまりになってしまいます。そこにあらわれた謎の実業家一家にきょうだいは親切にされ、やがて3きょうだいはその家に暮らすことになって。謎の実業家の会社に採用された「姉さん」は、実力を発揮するものの男やもめの社長の愛人なのでは?と噂されたり、会長であるおばあ様が失踪したヒロインの父を必死で探していたり、何か因縁がありそうな?

そんな結構どろどろした展開のドラマだけれど、救いは笠智衆のような大学講師のおじいちゃん。この人が最期になくなるところでは、思わず父の最期を思い出しました。

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