ボクらの時代
私がこの頃よく見るテレビ番組に、フジテレビ日曜日朝7時から始まるボクらの時代がある。3人の出演者による対談番組で、結構面白い。
今朝は脚本家の山田太一と俳優の陣内孝則、女優の仲間由紀恵の3人によるトークだった。ありふれた奇跡というドラマの脚本家と出演陣という組み合わせなのだが、私は見ながら、放送された以外にもたくさんの話題が出たのだろうなあと感じた。
番組終了後ありふれた奇跡の内容をPCで調べてみると、社会の片隅の目立たない人々のドラマであることがわかった。そういう人々のドラマを、山田太一は時間がたってもまだ書いているのだ。なんだか嬉しい。人間なんて、バブルを経験しても時代が変わっても、本質はそうそう変わるようなものじゃない。嬉しいこと悲しいことに一喜一憂しながら、市井の人々は一生懸命生きている。傷をかかえた人たちが出会い、もっと知りたいと相手のことを思い、そして関わりあって先へ進む。それを見守るまなざしは、私が感じている神のまなざしと同じような気がする。
実は昨年亡くなった父の仕事の関係で、小さい頃この作家の家に連れて行ってもらったことがある私。ほんの数時間のことだったが、親せきづきあいのない家庭に育った私には、人さまのお宅にうかがうという貴重な体験だった。その時いただいたお土産は、どこへ行ったのかな。大切にしてたのに。
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