小公女セイラ 最終回
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TBSドラマ「小公女セイラ」の最終回を見た。最後に親の資産を相続したセイラは、親を亡くしたあと自分のことを使用人としてこきつかった院長やいじわるだった同僚に、復讐とも思える行動をして見返した。「どんな境遇になってもお母様に教えられたようにプリンセスとして生きる」と言い張っていたセイラだけれど、その母の教えや生き方が、自分やかつて母と同級生だった院長のことも苦しめていたことを悟ったようだ。でもなんだか、後味が悪い。
私がかつてこどものころ読んだ「小公女」と、ドラマでは設定が同じところ、アレンジしたところがいろいろあるように感じる。確かにこのドラマは、面白く見せるための工夫は沢山してあったと思う。だけど結論はどうなんだろう。いろんな人に共感してもらえるように、いろんなエピソードを織り交ぜたために、結局何が言いたかったのかわからない。心さえ清く正しく生きていればば、どんなにつらい状況でも必ずいつか幸せになれるっていう話なのか、それともつらい時はつらいと、嫌なときは嫌と言って自分らしく生きるのが幸せっていいたいのか。他人にどう思われようが気にせず、自分は自分らしく精いっぱい生きれば後悔しない、誰にでも自分の正しさを守る権利があるが、他人の正しさを批難する権利もないと言いたいのか。
ドラマを観終わって、私の家族たちからふたつの素朴な疑問が出た。一番目は、この女学院は、3年に一度しか生徒を募集しない不思議な経営をしている学校みたいだけど、そんな学校があるの?ということ。二番目は、使用人として暮らした屋根裏部屋で友だちになったネズミ2匹が、最後に裕福になったセイラの部屋でまるでシルバニアの人形になったみたいだったのが本当に変ということ。ネズミはネズミらしく生きるのが幸せじゃないかしらね。CGのネズミは現実味がなくて、笑えちゃう。ハムスターが好きな人は、違和感がないのかもしれないけれど。
とまあ突っ込みどころ満載の面白いドラマでありましたが、内容はさておいて、院長の妹役の斉藤由貴の熱演に拍手したいし、院長を演じた樋口可南子がソフトバンクのCMのイメージとは全然違う鬼婆のような院長を演じていたのが面白かったというのが、素朴な私の感想であります。ついでにケント君のことを、カッコいいかわいいとつぶやくたびに、子どもたちに馬鹿にされたことも、忘れられません。
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