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2010年1月 9日 (土)

マディソン郡の橋

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ロバート・ジェームズ・ウォラー

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ツタヤで100円だったので、借りてきました。有名なベストセラーの映画化で、クリント・イーストウッドが主演監督。メリル・ストリープとの共演が、大成功だったと思われます。そして、美しい映像には息をのみます。いい映画でした。泣けました(ツタヤの言うとおり!)。

原作では、アメリカの田舎町に屋根付きの橋の撮影に訪れたカメラマンは52歳、その町に住むイタリア人の主婦は45歳なのに対し、撮影当時のクリント・イーストウッドが65歳っていうのが、かなり映画化で設定が変わったところでしょう。彼が渋くて本当に素敵なのですが、もう少し若いほうがよかったかな?でも、孤独なカメラマンを主婦が道案内する出会いからはじまり、やがて逢うたびに心の距離が近づき、運命の人と二人が認識しあうところ、愛し合うところ、けれども別れを決意するところなど、やっぱりこの二人の俳優でなければここまで質の高い映画にならなかったろうと思い、いちいち感情移入しては泣きました。

不倫は許されることではないけれど、運命の4日間を過ごしたことで、二人は人生の意味を見つけたのでした。その後永遠に別れた二人だったけれど、心はずっと繋がっていました。先に亡くなったカメラマンの代理人から、遺書と遺品が彼女に届けられました。それでも彼女は彼との秘めた恋を、たった一人の友人にしか打ち明けず、そのまま田舎町の主婦として生涯を終えます。

彼女の遺書によって、初めて遺族に秘められた恋が明かされます。当時の自分と同じ年齢になった娘と息子に宛てて書かれた主婦フランチェスカの手紙には、自分が死んだら火葬にして、灰は想い出の橋から撒いてほしいと書かれていました。母がずっと心にしまっておいた秘密の恋の物語を知り、初めは混乱した子どもたちも、やがて母の物語を受け入れ、遺言どおりに橋から散骨します。

人生は生まれてきた意味を探す旅だと思うけど、こうやって答えを見つけられた人は幸せなんだろうと思いました。私はまだ、人生の意味がわかりません。なぜ生かされているのか、なぜ生きているのか。

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